適応
〈適応菌種〉モキシフロキサシンに感性のブドウ球菌属,レンサ球菌属,肺炎球菌,モラクセラ・カタラーリス,大腸菌,クレブシエラ属,エンテロバクター属,プロテウス属,インフルエンザ菌,レジオネラ・ニューモフィラ,アクネ菌,肺炎クラミジア(クラミジア・ニューモニエ),肺炎マイコプラズマ(マイコプラズマ・ニューモニエ) 〈適応症〉表在性皮膚感染症,深在性皮膚感染症,外傷・熱傷及び手術創等の二次感染症,咽頭・喉頭炎,扁桃炎,急性気管支炎,肺炎,慢性呼吸器病変の二次感染,副鼻腔炎 注意
1)表在性皮膚感染症,深在性皮膚感染症,外傷・熱傷及び手術創等の二次感染に対しては第1選択薬としての使用は回避
2)咽頭・喉頭炎,扁桃炎,急性気管支炎,副鼻腔炎への使用にあたっては,「抗微生物薬適正使用の手引き」を参照し,抗菌薬投与の必要性を判断した上で,本剤の投与が適切と判断される場合に投与すること
用法
1回400mg1日1回経口 注意
①使用にあたり耐性菌の発現等を防ぐため,原則として感受性を確認し,疾病の治療上必要な最小限の期間の投与に留める
②体重40kg未満では低用量(200mg)等慎重に.特に高齢者では注意
③投与期間は,原則として皮膚科領域感染症,咽頭・喉頭炎,扁桃炎,急性気管支炎及び慢性呼吸器病変の二次感染に対しては7日間以内,肺炎及び副鼻腔炎に対しては10日間以内
禁忌
1)過敏症(本剤,キノロン系抗菌剤)
2)重度の肝障害
3)QT延長(先天性QT延長症候群等)
4)低K血症
5)クラスⅠa(キニジン,プロカインアミド,ジソピラミド,シベンゾリン,ピルメノール)又はクラスⅢ(アミオダロン,ソタロール等)の抗不整脈薬投与中
6)妊婦・妊娠
7)小児等
注意
〈基本〉
①ショック,アナフィラキシー→事前にアレルギー既往歴,薬物過敏症等について十分な問診
②QT延長→心血管系障害患者には開始前に心血管系の状態に注意
➌失神,