診療支援
薬剤

フルシトシン新様式E
629
flucytosine(5-FC)
アンコチル Ancotil(共和)
 :500mg

適応

〈適応菌種〉クリプトコックス,カンジダ,アスペルギルス,ヒアロホーラ,ホンセカエア 〈適応症〉

1真菌血症,真菌性髄膜炎,真菌性呼吸器感染症,黒色真菌症

2尿路真菌症,消化管真菌症

用法

11日100~200mg/kg 分4(増減) 21日50~100mg/kg 分4(増減)

!警告

‍ テガフール・ギメラシル・オテラシルK配合剤との併用により,重篤な血液障害等の副作用が発現する恐れ→併用禁忌

禁忌

1)過敏症

2)妊婦・妊娠

3)テガフール・ギメラシル・オテラシルK配合剤投与中及び投与中止後7日以内

注意

〈基本〉

①投与に際しては血液検査,腎機能・肝機能検査を定期的に行う

〈検査〉酵素法によるクレアチニン値の測定では見かけ上高値を呈することがある 〈その他〉フルオロウラシルの異化代謝酵素であるジヒドロピリミジンデヒドロゲナーゼ(DPD)欠損等の患者がごく稀に存在し,このような患者に他のフッ化ピリミジン系薬剤を投与した場合,初期に重篤な副作用(口内炎,下痢,血液障害,神経障害等)の発現が報告

患者背景

〈合併・既往〉

①血液障害又は既往に血液障害(重篤な血液障害が現れる)

②薬物過敏症の既往歴

〈腎〉腎排泄の障害により蓄積,用量並びに投与間隔に留意(投与前にCcr試験を行う) 〈肝〉重篤な肝障害が現れる

〈妊婦〉妊B3禁忌(動物で催奇形性) 〈授乳婦〉有益性を考慮して継続又は中止 〈小児〉臨床試験は未実施 〈高齢〉注意(腎機能低下のため用量・投与間隔に留意)

相互

〈併用禁忌〉テガフール・ギメラシル・オテラシルK配合剤:早期に重篤な血液障害や下痢,口内炎等の消化器障害等が発現する恐れ→テガフール・ギメラシル・オテラシルK配合剤投与中及び投与後7日間は投与禁忌(ギメラシルがフルオロウラシルの異化代謝を阻害し,血中フルオロウラシル濃度が著しく上昇) 〈併用注意〉

1)骨髄抑制を起こす恐れのある薬剤(抗悪性腫瘍剤等),

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