診療支援
薬剤

ペンタミジンイセチオン酸塩新様式E
6419
pentamidine isetionate
ベナンバックス Benambax(サノフィ)
 :300mg/V

適応

〈適応菌種〉ニューモシスチス・カリニ 〈適応症〉カリニ肺炎 注意本剤による重篤な副作用報告があるので,カリニ肺炎と確定診断された患者若しくは臨床的にカリニ肺炎が強く疑われる患者において,治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与する.なお,投与に際しては使用上の注意,用法及び用量を厳守

用法

1日1回4mg/kg 筋注・点滴静注 点滴:注射用水3~5mL溶解後,ブドウ糖液又は生食液50~250mLに希釈し1~2時間かけて点滴静注 筋注:注射用水3mLに溶解後,2カ所以上の部位に分けて筋注 吸入:1日1回300~600mgを,300mg当たり注射用水3~5mLに溶解し,吸入装置を用いて30分かけて投与 ►吸入装置は5μm以下のエアロゾル粒子を生成する能力を有する超音波ネブライザー又はコンプレッサー式ネブライザー等を使用 ►生食,ブドウ糖等で直接溶解すると懸濁・固化する恐れがあるので,注射用水で溶解 注意14日間以上の投与は,腎機能障害等の副作用による危険性に対して治療上の有益性が上回ると判断した場合にのみ行う

!警告

‍ 重篤な低血圧,低血糖,不整脈が現れることがある.用法・用量,使用上の注意に特に留意し,このような症状が発現した場合は直ちに中止し,再投与しない

禁忌

1)過敏症

2)ザルシタビン投与中(海外で本剤静注との併用で劇症膵炎による死亡の報告)→ニューモシスチス肺炎の治療のため本剤が必要になった場合は,ザルシタビンを休薬

3)ホスカルネットNa投与中(腎障害の増強,低Ca血症が起こる.海外で本剤静注との併用で重篤な低Ca血症が発現した死亡例の報告)

4)吸入投与は,PaO260mmHg以下(換気障害のため薬剤の十分な拡散が得られない)

5)アミオダロン注投与中(torsades de pointesのリスク増加,QT延長作用が相加的に増強)

注意

〈基本〉

①血液障害,ショ

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