診療支援
薬剤

ガンシクロビル新様式運転×
625
ganciclovir(GCV)
デノシン Denosine(田辺三菱)
 :点滴静注用500mg/V
ガンシクロビル(500 ヴィアトリスH)

適応

下記におけるサイトメガロウイルス(CMV)感染症 

1後天性免疫不全症候群

2臓器移植(造血幹細胞移植も含む)

3悪性腫瘍

注意

1)先天性もしくは新生児CMV感染症は効能・効果とはしていない

2)重篤な副作用が報告されており,CMV感染症と確定診断されたもしくは強く疑われる患者において,治療上の効果が危険性を上回ると診断される場合にのみ投与

用法

初期1回5mg/kg 1日2回 12時間毎に1時間以上かけて 14日間点滴静注 維持1日6mg/kg 週に5日 又は1日5mg/kg 週に7日 1時間以上かけて点滴静注 ►後天性免疫不全症候群又は免疫抑制剤投与中で,再発の可能性が高い場合は必要に応じ維持投与に移行 ►維持投与中又は投与終了後,CMV感染症の再発が認められる患者には,必要に応じて再投与として初期投与の用法・用量にて投与可 ►腎機能障害の程度に応じ適宜減量 ►〈注射液の調製法〉1Vを注射用水10mLに溶解し,通常1V当たり,100mLの補液で希釈(濃度は10mg/mLを超えない) 注意

①CMV血症の陰性化を確認した場合には,初期治療を終了

②CMV網膜炎の投与期間は,国内外の学会のガイドライン等,最新の情報を参考

③維持治療は,治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ行い,不必要な長期投与は避ける

④好中球減少(500/mm3未満)又は血小板減少(25,000/mm3未満)等,著しい骨髄抑制が認められた場合は,骨髄機能が回復するまで休薬.これより軽度の好中球減少(500~1,000/mm3)及び血小板減少(50,000/mm3以下)の場合は減量

⑤点滴静注によってのみ投与(他の方法では投与しない).本剤の結晶が尿細管に沈着する恐れがあるので,十分な水分の補給を行い,尿への排泄を促すよう考慮

腎機能障害例(参考:米国での標準的減量の目安)

a)Ccr(mL/分)≧70:初期治療

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