診療支援
薬剤

ホスカルネットナトリウム水和物新様式
625
foscarnet sodium hydrate
ホスカビル Foscavir(クリニジェン)
 :点滴静注用6g/250mL/V

適応

1後天性免疫不全症候群(エイズ)患者のサイトメガロウイルス(CMV)網膜炎

2造血幹細胞移植患者のCMV血症及びCMV感染症

3造血幹細胞移植後のヒトヘルペスウイルス6脳炎

注意

1)先天性又は新生児CMV感染症を効能・効果としていない

2)CMV感染が確認された患者で治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与

3)2において,他剤の治療効果が不十分又は忍容性に問題があると考えられる場合に投与

4)CMV非感染者に感染予防の目的で使用しない

5)1において,重篤な副作用が報告されていること及び本剤ではCMV網膜炎を完治できないことを念頭におき,患者の精神面も含めて治療の要否を慎重に検討

用法

1,造血幹細胞移植患者におけるCMV感染症

初期:1回60mg/kg 1時間以上かけて8時間毎に1日3回 又,1回90mg/kg 2時間以上かけて12時間毎に1日2回点滴静注.初期療法は2~3週間以上行う

維持:1回90~120mg/kg 2時間以上かけて1日1回点滴静注 ►維持療法中に再発が認められた場合は,初期療法の用法・用量により再投与可

〔造血幹細胞移植患者におけるCMV血症

初期:1回60mg/kg 1時間以上かけて12時間毎に1日2回点滴静注.初期療法は1~2週間以上行う

維持:1回90~120mg/kg 2時間以上かけて1日1回点滴静注 ►維持療法中に再発が認められた場合は,初期療法の用法・用量により再投与可 ►初期療法,維持療法のいずれの場合も,本剤による腎障害を軽減するため,水分補給を十分に行い,利尿を確保 ►投与法及び希釈調製法:中心静脈より投与する場合は希釈せずに用いるが,末梢静脈より投与する場合には,血管への刺激を軽減するため,5%ブドウ糖液又は生食液にて2倍に希釈(12mg/mL) ►血漿中濃度の過剰な上昇により毒性が増強することがあるので,点滴速度に十分注

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