診療支援
薬剤

(合剤)エムトリシタビン・テノホビル アラフェナミドフマル酸塩新様式EH
emtricitabine・tenofovir alafenamide fumarate
デシコビ Descovy(ギリアド)  625
 配合錠LT:エムトリシタビン200mg,テノホビル アラフェナミドフマル酸塩11.2mg(テノホビル アラフェナミドとして10mg)
 配合錠HT:エムトリシタビン200mg,テノホビル アラフェナミドフマル酸塩28mg(テノホビル アラフェナミドとして25mg)

適応

HIV-1感染症 注意本剤による治療にあたっては,患者の治療歴及び可能な場合には薬剤耐性検査(遺伝子型解析或いは表現型解析)を参考にする

用法

成人及び12歳以上かつ体重35kg以上の小児には,次の用法・用量で投与する.投与に際しては必ず他の抗HIV薬と併用する

①リトナビル又はコビシスタットと併用する場合は,デシコビ配合錠LTを1日1回1錠投与する

②リトナビル又はコビシスタットと併用しない場合は,デシコビ配合錠HTを1日1回1錠投与する

注意

①本剤はエムトリシタビン及びテノホビル アラフェナミドフマル酸塩(TAF)の2成分を含有した配合錠である.これらの成分を含む製剤と併用しない.又テノホビル ジソプロキシルフマル酸塩を含む製剤についても併用しない

②エムトリシタビンと類似の薬剤耐性,ウイルス学的特性を有しているラミブジンを含む製剤と併用しない.又,ラミブジン及びテノホビル ジソプロキシルを含む抗HIV療法においてウイルス学的効果が得られず,HIV-1逆転写酵素遺伝子のM184V/I変異が認められた場合,ラミブジン及びテノホビル ジソプロキシルを本剤に変更することのみで効果の改善は期待できない

③本剤投与後,クレアチニンクリアランスが30mL/min未満に低下した場合は,投与の中止を考慮する

!警告

‍ B型慢性肝炎を合併している患者では,本剤の投与中止により,B型慢性肝炎が再燃する恐れがあるので,本剤の投与を中断する場合は十分注意する.特に非代償性の場合,重症化する恐れがあるので注意する

禁忌

1)過敏症

2)テラプレビルを投与中

注意

〈基本〉

①抗HIV療法に十分な経験を持つ医師のもとで開始すること

➋使用に際して,国内外のガイドライン等の最新の情報を参考に,患者又はそれに代わる適切な者に次の事項をよく説明し同意を得た後,使用する

a)本剤はHIV感染症の根治療法薬ではないことから,日和見感染

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