適応
A型又はB型インフルエンザウイルス感染症の治療及びその予防 注意〔共通〕
1)C型インフルエンザウイルス感染症には効果がない
2)細菌感染症には効果がない
〔治療〕
1)抗ウイルス薬の投与が全てのA型又はB型インフルエンザウイルス感染症の治療には必須ではないことを踏まえ,使用の必要性を慎重に検討
2)インフルエンザ様症状の発現から2日以内に投与開始
3)原則としてインフルエンザウイルス感染症を発症している患者の同居家族又は共同生活者である下記の者を対象
a)高齢(65歳以上)
b)慢性心疾患
c)代謝性疾患(糖尿病等)
d)腎機能障害
用法
〔治療〕1回10mg(5mgブリスターを2ブリスター)を1日2回 5日間 専用の吸入器を用いて吸入 〔予防〕1回10mg(5mgブリスターを2ブリスター)を1日1回,10日間 専用の吸入器を用いて吸入 注意
①〔治療〕発症後,可能な限り速やかに投与開始が望ましい(症状発現から48時間経過後に投与を開始した患者における有効性を裏付けるデータは得られていない)
②〔予防〕以下に注意
a)インフルエンザウイルス感染症患者に接触後1.5日以内に投与開始(接触後36時間経過後に投与を開始した患者における有効性を裏付けるデータは得られていない)
b)インフルエンザウイルス感染症に対する予防効果は,本剤を連続して使用している期間のみ持続
!警告
1)治療に用いる場合は,必要性を慎重に検討
2)インフルエンザウイルス感染症の予防の基本はワクチンであり,本剤の予防使用はワクチンによる予防に置き換わるものではない
禁忌
過敏症
注意
〈基本〉
➊抗インフルエンザウイルス薬の服用の有無又は種類にかかわらず,インフルエンザ罹患時には,異常行動を発現した例が報告.異常行動による転落等の万が一の事故を防止するための予防的な対応として以下を患者・家族に対し説明
a)異常行動の発現のおそれがある
b)自宅において療