適応
A型又はB型インフルエンザウイルス感染症の治療及びその予防(吸入懸濁用には予防の適応なし) 注意
1)C型インフルエンザウイルス感染症には効果がない
2)細菌感染症には効果がない
3)治療に用いる場合は,抗ウイルス薬の投与が全てのA型又はB型インフルエンザウイルス感染症の治療に必須ではないことを踏まえ使用の必要性を慎重に検討
4)予防に用いる場合は,原則として,インフルエンザウイルス感染症を発症している患者の同居家族又は共同生活者である以下の者を対象(懸濁用160mgセットには予防適応はない)
a)高齢(65歳以上)
b)慢性呼吸器疾患又は慢性心疾患
c)代謝性疾患(糖尿病等)
d)腎機能障害
用法
①治療
a)〔吸入粉末剤〕成人40mgを単回吸入 小児10歳未満:20mgを単回吸入,10歳以上:40mgを単回吸入 ►症状発現後,可能な限り速やかに投与開始が望ましい(症状発現から48時間を経過後に投与開始における有効性を裏付けるデータは得られていない)
b)〔吸入懸濁用〕160mgを生食2mLで懸濁し,ネブライザを用いて単回吸入投与
②〔吸入粉末剤〕予防 成人40mgを単回吸入.又,20mgを1日1回,2日間吸入も可 小児10歳未満:20mgを単回吸入,10歳以上:40mgを単回吸入.又,20mgを1日1回,2日間吸入も可 ►インフルエンザウイルス感染症患者に接触後2日以内に投与を開始(接触から48時間を経過後に投与開始における有効性を裏付けるデータは得られていない).服薬開始から10日以降のインフルエンザウイルス感染症に対する予防効果は未確認
注意
①〔吸入粉末剤〕1容器当たりラニナミビルオクタン酸エステルとして20mgを含有し,薬剤が2カ所に充填されている
②〔吸入粉末剤〕〔治療〕成人及び10歳以上の小児には2容器(計4カ所),10歳未満の小児には1容器(計2カ所)を吸入
③〔吸入粉末剤〕〔予防〕