診療支援
薬剤

ペラミビル水和物新様式
625
peramivir hydrate
ラピアクタ Rapiacta(塩野義)
 点滴用バッグ:300mg/60mL/袋(ペラミビルとして)
 バイアル:150mg/15mL/V(ペラミビルとして)

適応

A型又はB型インフルエンザウイルス感染症 注意

1)投与に際し,抗ウイルス薬の投与がA型又はB型インフルエンザウイルス感染症のすべての患者に対しては必須ではないことを踏まえ,状態を十分観察した上で,投与の必要性を慎重に検討

2)点滴用製剤であり,経口剤や吸入剤等の他の抗インフルエンザウイルス剤の使用を十分考慮した上で,必要性を検討

3)流行ウイルスの薬剤耐性情報に留意し,投与の適切性を検討

4)C型インフルエンザウイルス感染症には効果がない

5)細菌感染症には効果がない

用法

300mgを15分以上かけて単回点滴静注 ►合併症等により重症化する恐れには,1日1回600mgを15分以上かけて単回点滴静注するが,症状に応じて連日反復投与可(適宜減量) 小児1日1回10mg/kgを15分以上かけて単回点滴静注.症状に応じて連日反復投与可.上限は1回量として600mgまで 注意

①発症後,可能な限り速やかに開始が望ましい(症状発現から48時間経過後に投与開始の有効性を裏付けるデータは得られていない)

②反復投与は,体温等の臨床症状から継続が必要と判断した場合に行うこととし,漫然と投与を継続しない.尚,3日間以上反復投与した経験は限られている

③腎機能障害では,腎機能の低下に応じて,以下を目安に投与量を調節.本剤を反復投与の際も,以下を目安とする

a)50≦Ccr:通常の場合300mg,重症化する恐れのある場合600mg

b)30≦Ccr<50:通常の場合100mg,重症化する恐れのある場合200mg

c)10≦Ccr<30:通常の場合50mg,重症化する恐れのある場合100mg(Ccr<10mL/min及び透析患者の場合,慎重に投与量を調節の上投与.ペラミビルは血液透析により速やかに血漿中から除去)

!警告

1)投与に際し,必要性を慎重に検討

2)予防投与における有効性及び安全性は未確立

禁忌

過敏症

注意

〈基本〉

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