診療支援
薬剤

プリマキンリン酸塩新様式E
6419
primaquine phosphate
プリマキン Primaquine(サノフィ)
 :15mg

適応

三日熱マラリア及び卵形マラリア 注意三日熱マラリア又は卵形マラリア原虫の休眠体を殺滅する目的(根治療法)のみに使用する薬剤である為,赤血球中の原虫の殺滅に対しては他の抗マラリア剤を使用.また,本剤は赤血球中の原虫の殺滅に対する他の抗マラリア剤による治療後に使用.

用法

30mgを1日1回14日間,食後に経口 小児0.5mg/kg(最大30mg)を1日1回14日間,食後に経口

!警告

‍ グルコース-6-リン酸脱水素酵素(G6PD)欠損症の患者に投与後,重篤な溶血性貧血が認められている.G6PD欠損症等の溶血性貧血のリスクの有無については,家族歴を含めて問診を行う等十分に確認を行う

禁忌

1)過敏症

2)グルコース-6-リン酸脱水素酵素(G6PD)欠損症

3)妊婦・妊娠

注意

〈基本〉

①本剤の使用に際しては,マラリアの診断・治療に関して十分な知識と経験をもつ医師又はその指導の下で行う

②服用により溶血性貧血が現れる恐れ.溶血性貧血は投与開始後1週間以内に認められることがあるので,投与前及び投与中は,Hb値,ハプトグロビン値等の血液検査を頻回に行い,異常が認められた場合は本剤による治療継続の可否を慎重に判断

〈その他〉(動物)

①遺伝毒性試験のうち,細菌を用いる復帰突然変異試験及びマウス骨髄細胞染色体異常試験において陽性結果が報告

②サル14日間及び28日間経口投与毒性試験で脳神経系への影響(大脳皮質における浮腫及びグリオーシス,並びに背側運動核,視索上核及び室傍核における細胞消失,細胞凝集,核濃縮等)が認められたとの報告

③ラット器官形成期投与試験で母動物に強い毒性が認められる用量で胎児にも影響(内臓異常,骨格変異等)が認められたとの報告

患者背景

〈合併・既往〉

①関節リウマチやエリテマトーデス等によって顆粒球減少の傾向(顆粒球減少の発現が増加)

②溶血性貧血の既往或いは家族歴及び先天性NADH・メトヘモグ

関連リンク

この記事は医学書院IDユーザー(会員)限定です。登録すると続きをお読みいただけます。

ログイン
icon up
あなたは医療従事者ですか?