適応
1肝吸虫症,肺吸虫症
2横川吸虫症
用法
11回20mg/kg 1日2回 2日間 21回20mg/kg 1日1~2回 1日間 注意
①1回投与量20mg/kgは,患者の体重に応じほぼ次の錠数になる.1錠に3本の割線があり,150mgを含有する4個の錠片に分割することができ,投与量を患者の体重に応じて調整することができるので,できるだけ正確な用量を投与する.1回投与量の目安20~26kg:3/4錠,27~33kg:1錠,34~41kg:1と1/4錠,42~48kg:1と1/2錠,49~56kg:1と3/4錠,57~63kg:2錠,64~70kg:2と1/4錠,71~78kg:2と1/2錠,79~86kg:2と3/4錠
②高用量投与(50mg/kg)で,用量の増加率以上に血中濃度が増加したとの報告があるので,用法・用量を厳守
③1日2回投与の場合,昼食後及び夕食後に投与することが望ましい.投与間隔は少なくとも4時間以上とする
禁忌
1)過敏症
2)有鉤嚢虫(条虫)症〔寄生部位によっては,死滅虫体により回復困難な病変(失語症,片麻痺,脳梗塞等の中枢神経障害,眼障害)〕
3)リファンピシン投与中
注意
〈基本〉
➊眠気→運転注意
〈その他〉
①成虫と比較し,幼虫の住血吸虫は,本剤に対する感受性が低いとの報告→幼虫では不十分の可能性(最新の寄生虫症治療の手引き等参照).投与により,住血吸虫の抗原に対する炎症性の免疫応答と思われる重篤な事象(呼吸不全,脳症,脳血管炎等)の報告.住血吸虫症に対する有用性は外国では確立されており,WHOでは住血吸虫症の治療のエッセンシャル・ドラッグとされているが,国内における評価症例がないため,わが国では住血吸虫症に対する効能は承認されていない)
患者背景
〈合併・既往〉不整脈(不整脈を助長の可能性) 〈腎〉排泄遅延の可能性 〈肝〉代謝が低下→血中濃度が高くなる可能性
〈妊婦〉妊B1非推