診療支援
薬剤

ブスルファンH
4213
busulfan(BUS)
マブリン Mablin(大原)
 :1%

適応

以下の疾患の自覚的並びに他覚的症状の寛解

1慢性骨髄性白血病

2真性多血症

用法

1〔投与法1〕初期:1日4~6mg 脾臓の縮小をみながら投与し,白血球数が15,000/mm3前後に減少すれば1日2mg又はそれ以下に減量 維持療法:1日2mg 週1回又は2週に1回 〔投与法2〕初期:1日2mg又はそれ以下.白血球数並びに脾臓の縮小をみながら白血球数が15,000/mm3前後になるまで投与 維持療法:1日2mg 週1回又は2週に1回 年齢,症状により増減 21日2~4mg 血液所見をみながら1日6mgまで漸増.寛解後は減量維持 血液所見,年齢,症状により増減

禁忌

重篤な過敏症

注意

〈基本〉

骨髄機能抑制肺線維症等重篤な副作用→頻回の臨床検査(血液検査,肝機能・腎機能検査等)で観察,異常で減量,休薬等.長期間の使用→副作用発現増強し遷延性に推移→慎重に

②感染症・出血傾向の発現又は増悪に注意

③小児への投与は,副作用の発現に特に注意し慎重に

④小児及び生殖可能な年齢への投与は性腺に対する影響を考慮

⑤急性白血病,骨髄異形成症候群(MDS),固形癌等の二次発癌が発生の恐れ→十分注意

〈妊婦〉妊D回避(動物で催奇形性) 〈授乳婦〉授乳中止(未確立) 〈高齢〉慎重に

相互

〈併用注意〉

1)イトラコナゾール,メトロニダゾール:血中濃度上昇,作用増強の恐れ(機序不明)

2)デフェラシロクス:本剤の作用増強.クリアランス減少,本剤の曝露量増加の報告(機序不明)

慎重

1)肝障害(副作用が強く現れる)

2)腎障害(副作用が強く現れる)

3)骨髄機能抑制(増悪)

4)感染症を合併(増悪)

5)肺障害(副作用が強く現れる)

6)水痘(致命的全身障害が現れる)

副作用

〈重大〉

1)骨髄抑制:頻度不明(汎血球減少,白血球減少,血小板減少,貧血等)→減量・休薬等処置

2)間質性肺炎,肺線維症:頻度不明(発熱,咳嗽,呼吸困難等の呼吸器症状)→速

関連リンク

この記事は医学書院IDユーザー(会員)限定です。登録すると続きをお読みいただけます。

ログイン
icon up
あなたは医療従事者ですか?