診療支援
薬剤

ペメトレキセドナトリウム水和物新様式H
4229
pemetrexed sodium hydrate
アリムタ Alimta(イーライリリー)
 注射用:100・500mg/V
ペメトレキセド(100・500・800 各社)

適応

1悪性胸膜中皮腫

2切除不能な進行・再発の非小細胞肺癌

注意

1)術後補助化学療法における有効性及び安全性未確立

2)悪性胸膜中皮腫においては,癌化学療法既治療例における有効性及び安全性未確立

3)切除不能な進行・再発の非小細胞肺癌においては,扁平上皮癌等の組織型毎の結果及び化学療法既治療例での結果を熟知し,有効性・安全性を十分に理解した上で,患者選択を行う

用法

1シスプラチンとの併用において,1日1回500mg/m2を10分間かけて点滴静注し,少なくとも20日間休薬.これを1コースとし,繰り返す(適減) 21日1回500mg/m2を10分間かけて点滴静注し,少なくとも20日間休薬.これを1コースとし,繰り返す(適減) 注意

①重篤な副作用発現軽減のため,以下のように葉酸及びVB12を投与

a)葉酸:初回投与の少なくとも7日以上前から1日1回0.5mg連日経口投与.尚,中止又は終了の際は,最終投与日から22日目まで可能な限り葉酸を投与

b)VB12:初回投与の少なくとも7日前に,1回1mgを筋注.その後投与期間中及び中止後22日目まで9週毎(3コース毎)に1回投与

1シスプラチン以外の抗悪性腫瘍剤との併用における有効性及び安全性未確立.尚,シスプラチンは本剤投与30分後に75mg/m2を投与するが,シスプラチンの添付文書に従い腎毒性軽減処置等を行う

③悪性胸膜中皮腫に対して,単剤使用の有効性及び安全性未確立

④減量基準(推奨事項)(欧米添付文書):次回のコース開始時の用量調節は,前回の投与コースでの最低血球数又は最大非血液毒性に基づき決定.回復に十分な時間をかけるために投与延期も可.回復時には,a)b)c)に従い再投与.これらは単剤使用又はシスプラチンとの併用での使用,いずれも適用する.2回の減量後にグレード3若しくは4の血液毒性或いは非血液毒性の際又はグレード3若しくは4の神経毒性が観察の

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