適応
前立腺癌 注意
1)外科的又は内科的去勢術を行い,進行又は再発が確認された患者を対象とする
2)化学療法未治療の前立腺癌における有効性及び安全性は未確立
3)添付文書の「臨床成績」の内容を熟知し,有効性及び安全性を十分に理解した上で適応患者の選択
用法
プレドニゾロンとの併用で,1日1回,25mg/m2を1時間かけて3週間間隔で点滴静注(状態により適宜減量) 注意
①プレドニゾロンの投与に際しては,添付文書の「臨床成績」の内容を熟知し投与
②投与時には,添付溶解液全量に溶解して10mg/mLの濃度とした後,最終濃度が0.10~0.26mg/mLとなるよう必要量を注射筒で抜き取り,直ちに生食液又は5%ブドウ糖液と混和し,1時間以上かけて点滴静注
③過敏反応を軽減させるために,本剤投与の30分前までに,抗ヒスタミン剤,副腎皮質ホルモン剤,H2受容体拮抗薬等の前投与
④他の抗悪性腫瘍剤との併用における有効性及び安全性は未確立
⑤減量・休薬・中止基準:副作用が発現の際は,以下の基準を参考に,減量又は休薬.減量後もこれらの副作用発現の際は投与中止を考慮〔副作用(GradeはNCI-CTCAEによる)→処置〕
a)適切な治療にもかかわらず持続するGrade3以上の好中球減少症(1週間以上)→好中球数が1,500/mm3を超えるまで休薬し,その後,用量を20mg/m2に減量して再開
b)発熱性好中球減少症又は好中球減少性感染→症状が回復又は改善し,好中球数が1,500/mm3を超えるまで休薬し,その後,用量を20mg/m2に減量して再開
c)Grade3以上の下痢,又は水分・電解質補給等の適切な治療にもかかわらず持続する下痢→症状が回復又は改善するまで休薬し,その後,用量を20mg/m2に減量して再開
d)Grade3以上の末梢性ニューロパチー→中止
e)Grade2の末梢性ニューロパチー→用量を20mg/m2に