診療支援
薬剤

ダウノルビシン塩酸塩新様式EH
4235
daunorubicin hydrochloride(DNR)
ダウノマイシン Daunomycin(Meiji Seika)
 静注用:20mg/V

適応

急性白血病(慢性骨髄性白血病の急性転化を含む)

用法

成人1日0.4~1.0mg/kg 小児1日1.0mg/kg 連日又は隔日に3~5回 静注・点滴静注 約1週間の観察期間をおき反復 〔他の抗悪性腫瘍剤と併用〕成人1日25~60mg/m2を2~5回 小児1日25~45mg/m2を2~4回 連日又は1~6日間あけて 静注 骨髄機能回復まで休薬 これを1コースとし,反復.状態により適減 注意他の抗悪性腫瘍剤との併用の場合,投与量,投与スケジュール,併用薬等について,学会のガイドライン等,最新の情報を参考

!警告

‍ 施設緊急対応.医師造血器悪性腫瘍の治療に対して十分な知識,経験.IC

禁忌

1)心機能異常又はその既往歴(心筋障害発現)

2)重篤な過敏症

注意

〈基本〉

①骨髄機能抑制,心筋障害等の重篤な副作用の恐れ→頻回に臨床検査(血液検査,肝機能・腎機能検査,心機能検査等)等,状態を観察.長期間にわたると副作用が強く現れ遷延性に推移→慎重に

②本剤の総投与量が25mg/kgを超えると,重篤な心筋障害を起こし易い→注意

③感染症,出血傾向の発現又は増悪に注意

〈適用上〉

薬剤調製時:1V20mgに生食液10mLを加え軽く振盪し完全に溶解してから静注

投与時

a)静注により血管痛,静脈炎,血栓の恐れ→注射部位,注射方法等十分注意し,注射速度を極力遅く

b)静注に際し,薬液が血管外に漏れると,注射部位に硬結・壊死→慎重に

〈その他〉

①本剤と他の抗悪性腫瘍剤を併用した患者に,急性白血病(前白血病相を伴う場合もある),骨髄異形成症候群(MDS)発生の報告

②本剤の尿中排泄により尿が赤色になることがある

患者背景

〈合併・既往〉

①骨髄機能抑制(増悪)

②感染症を合併(骨髄機能抑制により増悪)

③水痘(致命的な全身障害)

④他のアントラサイクリン系抗悪性腫瘍剤投与後

〈腎〉副作用が強く現れる恐れ 〈肝〉副作用が強く現れる恐れ 〈生

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