適応
1去勢抵抗性前立腺癌
2遠隔転移を有する前立腺癌
注意添付文書の「臨床成績」の内容を熟知し,有効性及び安全性を十分に理解した上で適応患者の選択を行う
用法
160mgを1日1回経口 注意
①外科的又は内科的去勢術と併用しない場合の有効性及び安全性は未確立
②グレード3若しくは忍容できない副作用発現時は,休薬(1週間あるいはグレード2以下になるまで)又は減量(120mgあるいは80mgを1日1回経口)を考慮.再開時は減量を考慮
禁忌
過敏症
注意
〈基本〉
①内分泌療法剤であり,癌に対する薬物療法について十分な知識・経験を持つ医師の下で,治療が適切と判断される患者についてのみ使用
➋痙攣発作→運転注意
③間質性肺炎の恐れ→投与にあたり,初期症状(息切れ,呼吸困難,咳嗽,発熱等)の確認及び胸部X線検査等,状態を十分確認.又,患者に副作用を説明すると共に,初期症状発現時は速やかに医療機関を受診するよう説明
〈その他〉雌雄ラットに104週間投与したがん原性試験にて,精巣のLeydig細胞腫(雄),乳腺の線維腺腫(雄),胸腺腫(雄),膀胱の良性尿路上皮乳頭腫(雄),尿路上皮癌(雄),卵巣の顆粒膜細胞腫(雌),下垂体前葉の腺腫(雌雄)が増加.腫瘍の増加が認められた最低用量(10mg/kg/日)における曝露量は,AUCに基づくヒト曝露量の0.3倍であった
患者背景
〈合併・既往〉
①てんかん等の痙攣性疾患又はこれらの既往歴(痙攣発作)
②痙攣発作を起こし易い患者(脳損傷,脳卒中等の合併又はこれらの既往歴,痙攣発作の閾値を低下させる薬剤を投与中等)(痙攣発作を誘発)
③間質性肺疾患又はその既往歴(発現又は増悪)
〈妊婦〉妊X 〈小児〉臨床試験は未実施 〈高齢〉状態を観察しながら投与
相互
〈併用注意〉主としてCYP2C8で代謝.又,CYP3A4,CYP2C9,CYP2C19,CYP2B6*,UDP-グルクロン酸転移酵素(UGT