適応
1去勢抵抗性前立腺癌
2内分泌療法未治療のハイリスクの予後因子を有する前立腺癌
注意ハイリスクの予後因子を有する患者の定義等について,添付文書の「臨床成績」の内容を熟知し,有効性及び安全性を十分に理解した上で適応患者の選択を行う
用法
プレドニゾロンとの併用において,1日1回1,000mgを空腹時に経口 注意
①食事の影響によりCmax及びAUCが上昇するため,食事の1時間前~食後2時間までの間の服用は回避
②プレドニゾロンの投与に際しては,添付文書の「臨床成績」の内容を熟知し,投与
③投与中に肝機能検査値上昇の際は,以下の基準を参考に,休薬,減量又は中止 〔検査項目→用法・用量変更の目安〕
a)ALT・AST値>施設正常値上限の5倍,又は,ビリルビン値>施設正常値上限の3倍→検査値が投与前値又はALT・AST値が施設正常値上限の2.5倍以下かつビリルビン値が施設正常値上限の1.5倍以下に回復するまで休薬.回復後は750mgに減量して再開.肝機能検査値異常が再発した場合,検査値が投与前値又はALT・AST値が施設正常値上限の2.5倍以下かつビリルビン値が施設正常値上限の1.5倍以下に回復するまで休薬.回復後は500mgに減量して投与再開.検査値が再度悪化した場合は投与中止
b)ALT・AST値>施設正常値上限の20倍,又は,ビリルビン値>施設正常値上限の10倍→投与中止
④外科的又は内科的去勢術と併用しない場合の有効性及び安全性は未確立
禁忌
1)過敏症
2)重度の肝機能障害(Child-PughスコアC)
注意
〈基本〉
①血圧の上昇,低K血症,体液貯留
a)投与前に血清K値等の血清電解質濃度を測定し,低K血症の場合はK値を補正した後に開始
b)投与中は定期的に血圧測定,血液検査,体重の測定等を行い,状態を十分に観察.必要に応じて降圧剤の投与,Kの補給等処置
②劇症肝炎の恐れ,又ALT・AST・ビリルビ