適応
1閉経後乳癌
2生殖補助医療における調節卵巣刺激
3多嚢胞性卵巣症候群における排卵誘発
4原因不明不妊における排卵誘発
(後発医薬品は効能効果に違いあり) 注意234投与の適否は,患者及びパートナーを検査の上,判断.原発性卵巣不全が認められる場合や妊娠不能な性器奇形又は妊娠に不適切な子宮筋腫の合併等,妊娠不適な場合は投与しない.又,甲状腺機能低下,副腎機能低下,高プロラクチン血症及び下垂体又は視床下部腫瘍等の場合,当該疾患の治療を優先
用法
11日1回2.5mg 2341日1回2.5mgを月経周期3日目から5日間経口投与.十分な効果が得られない場合,次周期以降,1回5mgに増量可 注意34周期を繰り返しても十分な効果が得られない場合は,年齢等も考慮し,漫然と繰り返すのではなく,生殖補助医療を含め他の適切な治療を考慮
禁忌
1)妊婦・妊娠〔動物で胎児死亡及び催奇形性(胎児のドーム状頭部及び椎体癒合)が観察〕
2)授乳婦(動物で乳汁移行.又,授乳期に母動物に投与した場合,雄の出生児の生殖能低下)
3)過敏症
4)234活動性の血栓塞栓性疾患(悪化)
注意
〈基本〉
➊疲労,めまい,稀に傾眠→運転注意
②1骨粗鬆症,骨折が起こり易くなる→骨密度等骨状態を定期的に観察
③1内分泌療法剤であり,癌に対する薬物療法について十分な知識・経験を持つ医師の下で,適切と判断される患者についてのみ使用
④1アロマターゼ阻害薬であり,活発な卵巣機能を有する閉経前ではアロマターゼを阻害する効果は不十分と予想,並びに閉経前の患者では使用経験がない→閉経前患者に対し使用しない
➎234不妊治療に十分な知識と経験のある医師の下で使用.予想されるリスク及び注意すべき症状について,予め説明
⑥234不妊治療により,卵巣過剰刺激症候群が発現の恐れ→5日間投与終了後も含め少なくとも不妊治療期間中は,以下のモニタリング実施,卵巣過剰刺激症候群の徴候