適応
1根治切除不能又は転移性の腎細胞癌
2がん化学療法後に増悪した切除不能な肝細胞癌
注意
1)1術後補助療法の有効性・安全性は未確立
2)1添付文書の「臨床成績」の内容を熟知し,有効性・安全性を十分に理解の上,適応患者を選択.特に前治療歴がない患者への単独投与は,他の治療についても慎重に検討
3)2局所療法(経皮的エタノール注入療法,ラジオ波焼灼療法,マイクロ波凝固療法,肝動脈塞栓療法/肝動脈化学塞栓療法,放射線療法等)の適応となる肝細胞癌患者に対する有効性・安全性未確立
4)2一次治療における有効性・安全性未確立
5)2臨床試験の対象となった患者の前治療歴,肝機能障害の程度等について,添付文書の「臨床成績」の内容を熟知し,有効性及び安全性を十分理解の上,適応患者を選択
用法
1日1回60mgを空腹時に経口(適減) 1〔20mg〕ニボルマブと併用時は,1日1回40mgを空腹時に経口(適減) 注意
①食後の投与でCmax・AUCが増加→食事の1時間前から食後2時間までの服用は回避
②副作用発現(GradeはNCI-CTCAE v4.0に準じる)の際は次の基準を考慮して休薬・減量・中止
③減量・中止する場合の投与量
a)単独投与の場合→通常投与量:60mg/日,1段階減量:40mg/日,2段階減量:20mg/日,中止:20mg/日で忍容不能な場合は中止)
b)ニボルマブ併用の場合→通常投与量:40mg/日,1段階減量:20mg/日,2段階減量:20mg/日を隔日投与,中止:20mg/日の隔日投与で忍容不能な場合は中止)
④副作用発現時の休薬,減量,中止基準の目安
a)ニボルマブ併用時の肝機能障害
1.ALT又はASTが基準値上限の3倍超5倍以下に増加,又は総ビリルビンが基準値上限の1.5倍超3倍以下の場合:管理困難で忍容不能な場合は,Grade1以下に回復するまで1段階ずつ減量又は休薬.休薬後に投与再開の際は