診療支援
薬剤

エベロリムス新様式H
3999
everolimus
サーティカン Certican(ノバルティス)
 :0.25・0.5・0.75mg

適応

心移植,腎移植,肝移植における拒絶反応の抑制

用法

〔心移植〕1日1.5mg 分2 (患者の状態やトラフ濃度によって増減) ►開始用量は1日量として3mgまで可 〔腎移植〕1日1.5mg 分2 (患者の状態やトラフ濃度によって増減) 〔肝移植〕1日1.5mg 分2 (患者の状態やトラフ濃度によって増減) ►原則,投与開始は移植後4週以降 注意

①食事の影響あり→服用は食後又は空腹時のいずれか一定の条件下で投与し,血中トラフ濃度を測定し,投与量を調節

②カルシニューリン阻害薬及び副腎皮質ホルモン剤と併用〔カルシニューリン阻害薬を併用しない場合,十分な効果が得られない恐れ.類薬(シロリムス)の試験にて,移植後3カ月後にシクロスポリンの投与を中止した腎移植患者で,急性拒絶反応の発現率がシクロスポリン投与を継続した患者に比べ有意に増加の報告.また海外臨床試験にて,移植5カ月目にタクロリムス投与を中止した肝移植患者にて,急性拒絶反応の発現率がタクロリムス投与を継続した患者に比べ有意に増加〕 

a)心移植及び腎移植では,併用するカルシニューリン阻害薬はシクロスポリンのマイクロエマルジョン製剤又はタクロリムスのいずれか1剤とする

b)肝移植においては,併用するカルシニューリン阻害薬はタクロリムスとする.シクロスポリンのマイクロエマルジョン製剤を用いる場合は,慎重に投与(使用経験が少ない)

③本剤の全血中濃度を定期的に測定(血中トラフ濃度が3.0ng/mL以上では3.0ng/mL未満に比べて急性拒絶反応の発現率が低い.推奨される治療濃度の上限は8ng/mL.12ng/mLを超える濃度での有効性及び安全性は未検討)

④用量調節は,用量変更から4~5日以上経過後測定した血中トラフ濃度に基づいて行うことが望ましい.シクロスポリンは本剤のバイオアベイラビリティを増加させるため,シクロスポリンの血中濃度が大幅に

関連リンク

この記事は医学書院IDユーザー(会員)限定です。登録すると続きをお読みいただけます。

ログイン
icon up
あなたは医療従事者ですか?