プレドニゾロン吉草酸エステル酢酸エステル新様式

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prednisolone valerate acetate

リドメックス Lidomex(興和)

　軟膏(5・10・100・500g/本)・クリーム(5・10・100・600g/本)・ローション(10・15g/本)：0.3％

プレドニゾロン吉草酸エステル酢酸エステル(軟0.3％　ク0.3％ 陽進堂)，後スピラゾン(軟0.3％　ク0.3％　ロ0.3％ 岩城)，プレドニゾロン吉草酸エステル酢酸エステル(軟0.3％　ク0.3％ 辰巳)

適応

1湿疹・皮膚炎群(進行性指掌角皮症，ビダール苔癬を含む)

2痒疹群(固定蕁麻疹，ストロフルスを含む)

3虫さされ

4乾癬

5掌蹠膿疱症

注意皮膚感染を伴う湿疹・皮膚炎には使用しないことを原則とするが，やむを得ず使用する必要がある場合には，あらかじめ適切な抗菌剤(全身適用)，抗真菌剤による治療を行うか，又はこれらとの併用を考慮

用法

1日1～数回　塗布(増減)　症状により密封法

禁忌

1)細菌・真菌・スピロヘータ・ウイルス皮膚感染症及び動物性皮膚疾患(疥癬・けじらみ等)

2)過敏症

3)鼓膜に穿孔のある湿疹性外耳道炎

4)潰瘍(ベーチェット病は除く)，第2度深在性以上の熱傷・凍傷

注意

〈基本〉

①大量又は長期の広範囲の密封法(ODT)等により，副腎皮質ステロイド剤全身投与と同様の症状

②症状の改善又は悪化の場合は中止

〈適用上〉

➊薬剤交付時

a)化粧下，ひげそり後等に使用することのないよう指導

b)ロよく振ってから使用

➋薬剤投与時：眼科用として使用しない

患者背景

〈妊婦〉妊A大量又は長期の広範囲の使用回避　〈小児〉長期・大量使用又は密封法で発育障害の恐れ，おむつは密封法と同様の作用があるので注意　〈高齢〉大量又は長期の広範囲の使用回避

副作用

〈重大〉眼圧亢進，緑内障，白内障(眼瞼皮膚への使用)〔大量又は長期に広範囲使用，密封法(ODT)〕　〈その他〉

1)皮膚の感染症〔真菌症(カンジダ症，白癬症等)，細菌感染症(伝染性膿痂疹，毛嚢炎等)，ウイルス感染症(密封法で起こり易い)〕→抗真菌薬，抗菌薬等併用．速やかに改善しない場合中止

2)その他の皮膚症状

a)長期連用：ざ瘡様発疹，酒さ様皮膚炎・口囲皮膚炎(頬，口囲等に潮紅，丘疹，膿疱，毛細血管拡張)，ステロイド皮膚(皮膚萎縮，毛細血管拡張，紫斑)，多毛，色素脱失等→使用を差し控え，副腎皮質ステロイドを含有しない薬剤に切り替える

b)魚鱗癬様皮膚変化，一過性の刺激感，乾燥

3)

初出:治療薬マニュアル2024 発行:2024年1月

収載:医学書院 医療情報サービス（2024年5月17日　掲-ID：yak_00000-00_a058c003d001e001f004z0001）