デプロドンプロピオン酸エステル《エクラー》

適応

湿疹・皮膚炎群(進行性指掌角皮症，ビダール苔癬を含む)，虫さされ，痒疹群〔蕁麻疹様苔癬，ストロフルス，結節性痒疹(固定蕁麻疹)を含む〕，乾癬，掌蹠膿疱症，肥厚性瘢痕・ケロイド，扁平紅色苔癬，慢性円板状エリテマトーデス，環状肉芽腫

患部に膏体面を当てて貼付(適当な大きさに切る)　►患部を軽く洗浄し，よく乾燥させた後貼る　►貼付後12時間又は24時間毎に貼り替える(必要な場合夜間のみ貼付の方法あり)　►貼り替える時にも患部の洗浄及び乾燥を行う

1)細菌・真菌・スピロヘータ・ウイルス皮膚感染症及び動物性皮膚疾患(疥癬，けじらみ等)(増悪)

2)過敏症

3)鼓膜に穿孔のある湿疹性外耳道炎(治癒遅延)

4)潰瘍(ベーチェット病は除く)，第2度深在性以上の熱傷・凍傷(治癒遅延)

5)血清の浸出している病巣及び特に発汗の強い部位(感染誘発，増悪，汗疹の恐れ)

①皮膚感染を伴う湿疹・皮膚炎には使用不可が原則

②大量又は長期にわたる広範囲の使用により，副腎皮質ステロイド剤全身的投与と同様な症状

③症状改善がみられない又は悪化をみる場合には使用中止

④改善後は速やかに使用中止

〈小児〉発育障害の恐れ　〈妊婦〉大量又は長期の広範囲の使用回避(未確立)　〈高齢〉大量又は長期にわたる使用には特に注意

〈重大〉緑内障，後嚢白内障(眼瞼皮膚：眼圧亢進，緑内障)→注意(大量又は広範囲の使用，密封法：後嚢白内障，緑内障等)　〈その他〉

1)皮膚の感染症〔皮膚の真菌性(カンジダ症，白癬等)及び細菌性(伝染性膿痂疹，毛嚢炎，癤等)感染症，ウイルス感染症(密封法で起こり易い)〕→抗真菌薬，抗菌薬等を併用し，症状が速やかに改善しない場合は中止

2)その他の皮膚症状〔長期連用：ステロイドざ瘡(尋常性ざ瘡に似るが，白色の面皰が多発する傾向)，ステロイド酒さ・口囲皮膚炎(顔面に紅斑，丘疹，毛細血管拡張，痂皮，鱗屑を生じる)，ス