診療支援
薬剤

ヘパリン類似物質新様式
2649・3339
heparinoid from animal organs
ヒルドイド Hirudoid(マルホ)
 ソフト軟膏(25・50・100・500g/本):0.3%
 クリーム(25・50・100・500g/本):0.3%
 ローション(25・50g/本):0.3%
 ゲル(25・50g/本):0.3% フォーム(92g):0.3%
ヘパリン類似物質(0.3% 0.3% 0.3% 泡状0.3% 0.3% 各社)

適応

外傷(打撲,捻挫,挫傷)後の腫脹・血腫・腱鞘炎・筋肉痛・関節炎,血栓性静脈炎(ゲルを除いて痔核を含む),血行障害に基づく疼痛と炎症性疾患(注射後の硬結並びに疼痛),凍瘡,肥厚性瘢痕・ケロイドの治療と予防,進行性指掌角皮症,筋性斜頸(乳児期),皮脂欠乏症(ゲルを除く)

用法

1日1~数回 塗擦又はガーゼ等に延ばして貼付

禁忌

1)出血性血液疾患(血友病,血小板減少症,紫斑病等)(出血を助長)

2)僅少な出血でも重大な結果を来すことが予想される患者(出血を助長)

注意

〈適用上〉潰瘍,びらん面への直接塗擦回避 眼には使用禁 〔ヒルドイドフォーム〕

①よく振って使用

②横向きや逆さまで使用しない

〈取扱上〉瓶包装品は製剤中の水分が蒸発することがあるので,未使用時はキャップをする 〔ヒルドイドフォーム〕

①炎や火気の近くで使用禁

②火気を使用している室内での大量使用禁

③直射日光の当たる所や火気等の近くなど温度が40℃以上となる所に置かない(破裂の危険)

④火の中に入れない

⑤使い切って廃棄

患者背景

〈妊婦〉有益のみ 

副作用

1)過敏症(皮膚刺激感,皮膚炎,瘙痒,発赤,発疹,潮紅等)→中止

2)皮膚:投与部位(紫斑)→中止等処置

作用

抗炎症作用,鎮痛作用,血流増加作用,紫斑消退促進作用,血液凝固抑制作用を有し,外傷や血行障害による疼痛と炎症性疾患に対し,抗炎症・鎮痛効果を発揮

審査情報

アトピー性皮膚炎に伴う乾皮症

臨床解説

‍ ヘパリン類似物質

外傷などの炎症に伴う腫脹,血行障害,肥厚性瘢痕やケロイドなどに用いられてきたが,構造的に多くの親水基をもつため角層内の水分保持能力に優れ,皮膚科領域では皮脂欠乏症にも頻用される.ヒルドイド®クリームは水中油型の乳剤性軟膏で,べとつき感が少ない.ヒルドイド®ソフト軟膏は油中水型の乳剤性軟膏で,べとつき感があるが,油分が多いため乾燥症状の強い例に適する.ヒルドイド®ローションは水中

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