適応
1アルブミンの喪失(熱傷,ネフローゼ症候群等)及びアルブミン合成低下(肝硬変症等)による低アルブミン血症
2出血性ショック
注意
1)血清アルブミン濃度が2.5~3g/dLでは,末梢の浮腫等の臨床症状を呈さない場合も多く,血清アルブミン濃度の維持を目的として使用しない
2)肝硬変などの慢性の病態による低アルブミン血症では,たとえアルブミンを投与しても,血管内に留まらず,血管外に漏出するために血清アルブミン濃度は期待したほどには上昇せず,かえってアルブミンの分解が促進されるので注意
3)「血液製剤の使用指針」を参考に,蛋白質源としての栄養補給等を目的とした本剤の不適切な使用を避ける
用法
〔5・25%〕1回5~12.5g (5%:100~250mL,25%:20~50mL) 緩徐に静注・点滴静注(増減) 〔20%〕1回4~10g(20~50mL) 緩徐に静注・点滴静注(増減) 注意
①〔20・25%〕使用時には急激に循環血漿量が増加するので,輸注速度調整と共に,肺水腫,心不全等注意
②〔20%〕20mL(アルブミン4g),50mL(アルブミン10g)の輸注はそれぞれ約80mL,200mLの循環血漿量に相当
③〔25%〕50mL(アルブミン12.5g)の輸注は約250mLの循環血漿量に相当
④〔5%〕大量使用はNaの過大な負荷を招く恐れがあるので注意
⑤参考として,投与後の目標血清アルブミン濃度は,急性時3.0g/dL以上,慢性時2.5g/dL以上とする.投与前に,その必要性を明確に把握し,投与前後の血清アルブミン濃度と臨床所見の改善の程度を比較して,投与効果の評価を3日間を目処に行い,漫然と投与しないよう注意
禁忌
本剤の成分にショックの既往歴
注意
〈基本〉
①血漿分画製剤共通事項→ 1.患者への説明参照
②慢性のみならず急性の病態に対する使用でも,アルブミン合成能低下の恐れ→特に血清アルブミン濃度4g/