診療支援
薬剤

pH4処理酸性人免疫グロブリン新様式
6343
ピリヴィジェン Privigen(CSL)
 静注:10% 2.5・5・10・20g/25・50・100・200mL/V

適応

1無又は低ガンマグロブリン血症

2慢性炎症性脱髄性多発根神経炎の筋力低下の改善

3慢性炎症性脱髄性多発根神経炎の運動機能低下の進行抑制(筋力低下の改善が認められた場合)

注意3を目的として用いる場合,2に対する本剤の有効性が認められたものの,症状の再発・再燃を繰り返している患者にのみ投与

用法

1200~600mg(2~6mL)/kg体重を3~4週間隔で点滴静注又は緩徐に静注(増減) 21日に400mg(4mL)/kgを5日間連日点滴静注 31,000mg(10mL)/kgを1日又は500mg(5mL)/kgを2日間連日を3週間隔で点滴静注 注意

13急速に注射すると血圧降下を起こす可能性がある.特に無又は低ガンマグロブリン血症の患者には注意

1血清IgGトラフ値を参考に,基礎疾患や感染症などの臨床症状に応じて,投与量,投与間隔を調節する必要があることを考慮

2投与4週後に筋力低下の改善が認められる事があるので,投与後の経過を十分に観察し,投与後4週間での追加投与は行わない

禁忌

本剤の成分にショックの既往歴

注意

〈基本〉

①血漿分画製剤共通事項 1.患者への説明参照

23

a)本剤による慢性炎症性脱髄性多発根神経炎の治療は原因療法ではなく対症療法である事に留意

b)2の用法及び用量で反復投与した場合の有効性,安全性は未確立

c)3を目的として用いる場合,臨床症状の観察を十分に行い定期的に継続投与の必要性を確認.又継続投与の結果十分な効果が認められず,運動機能低下の再発・再燃等を繰り返す場合には本剤の継続投与は行わず他の治療法を考慮

d)3を目的として本剤を継続投与した結果,運動機能低下の再発・再燃が認められなくなった場合には本剤の減量又は中止を考慮

〈検査〉供血者由来の各種抗体(各種感染症の病原体又はその産生物質に対する免疫抗体,自己抗体等)が含まれており,投与後の血中にこれらの抗体が一時検

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