診療支援
薬剤

ポリエチレングリコール処理抗破傷風人免疫グロブリン新様式E
6343
テタノブリンIH Tetanobulin-IH(日本血液)
 静注:250IU/3.4mL/V,1,500IU/20mL/V

適応

破傷風の発症予防並びに発症後の症状軽減のための治療

用法

〔予防〕通常:250IU 静注・点滴静注 重症の外傷例:1,500IU 広範な第Ⅱ度熱傷等:適宜反復投与 〔治療〕軽~中等症例:1,500~3,000IU 重症例:3,000~4,500IU 静注・点滴静注 ►直接静注する場合は,極めて徐々に 注意急速に注射すると血圧降下を起こす可能性(低・無ガンマグロブリン血症の患者に注意)

禁忌

本剤の成分にショックの既往歴

注意

〈基本〉

①血漿分画製剤共通事項 1.患者への説明参照

②抗A及び抗B血液型抗体を有する→O型以外の患者への大量投与で溶血性貧血を起こすことあり

③不溶物の認められるもの,混濁しているものは使用不可

〈検査〉供血者由来の免疫抗体が含まれているので臨床診断には注意 〈その他〉〔記録の保存〕血漿分画製剤共通事項 2.記録の保存参照

溶解残液は使用不可(細菌の増殖に好適な蛋白で保存剤非含有)

〈適用上〉

①調製時:生理食塩液,ソルビトール加電解質液等の中性に近い輸液・補液剤以外の他剤との混合注射を避ける

②投与時

a)不溶物の認められるもの又は混濁しているものは使用不可

b)使用後の残液は細菌汚染の恐れがあるので使用不可.本剤は細菌の増殖に好適な蛋白で保存剤非含有

患者背景

〈合併・既往〉

①本剤の成分に対し過敏症の既往歴:不可(やむを得ない場合を除く)

②IgA欠損症(抗IgA抗体保有者では過敏反応の恐れ)

③溶血性・失血性貧血(ヒトパルボウイルスB19の感染を起こす可能性を否定できない.感染した場合には,発熱と急激な貧血を伴う重篤な全身症状)

④免疫不全・免疫抑制状態(ヒトパルボウイルスB19の感染を起こす可能性を否定できない.感染した場合には,持続性の貧血)

⑤遺伝性果糖不耐症(添加剤のソルビトールの代謝物の果糖が代謝されず,低血糖,肝不全,腎不全等誘発の恐れ)

〈腎〉腎機能を悪化させる恐れ

関連リンク

この記事は医学書院IDユーザー(会員)限定です。登録すると続きをお読みいただけます。

ログイン
icon up
あなたは医療従事者ですか?