適応
1中等症以上の再生不良性貧血
2造血幹細胞移植の前治療
3造血幹細胞移植後の急性移植片対宿主病
4腎移植,肝移植,心移植,肺移植,膵移植,小腸移植後の急性拒絶反応
注意
1)1重症度基準(添付文書参照)による中等症以上の再生不良性貧血患者に使用
2)3ステロイド療法によっても十分な効果が得られない場合にのみ適用を考慮
3)4ステロイド療法で十分な治療効果が得られない場合に使用.原則として,急性拒絶反応の確定診断後に投与
用法
11日1回2.5~3.75mg/kg.5日間投与 21日1回2.5mg/kg.造血幹細胞移植5日前より4日間投与 31日1回2.5~3.75mg/kg.5日間投与 ►生食又はブドウ糖液500mLで希釈して,6時間以上かけ緩徐に点滴静注 41日1回1.5mg/kg.7~14日間投与(腎移植以外は最大14日間) ►生食又はブドウ糖注射液50mLで希釈して,6時間以上かけ緩徐に点滴静注 注意
①アナフィラキシー等の過敏症状あり→十分な問診と共に,予め試験投与を行う.試験投与:1Vを添付の注射用水(5mL)にて溶解後,その0.5mL(2.5mg)を100mLの生食液で希釈して,1時間以上かけて点滴静注.試験投与中は医師が患者の状態を十分に観察し,安全性を確認
②本剤又は他のウサギ血清製剤の投与歴患者に本剤をやむを得ず再投与の際は,投与に先立ち,原則として抗体の有無を確認し,必要な処置,十分な観察の下で投与
③臓器移植後の急性拒絶反応:血小板を含む全血算値に注意,減量基準等を参考に処置
a)血小板数50,000~75,000/mm3又は白血球数2,000~3,000/mm3→減量を考慮
b)持続的重度の血小板減少症(<50,000/mm3)又は白血球減少症(<2,000/mm3)→中止を考慮
④心移植後の急性拒絶反応:1.5mg/kgよりも高用量を投与する期間は,過度の免疫抑制状態の持続