診療支援
薬剤

オザグレルナトリウム新様式
3999
sodium ozagrel
カタクロット Cataclot(丸石)
 注射用:20・40mg/V 注射液:20・40mg/2.5・5mL/A
オザグレルNa(20・40・80 シリ20・40・80 バッグ80mg/200mL 各社,20・40 沢井,20・40・80 日医工,バッグ80mg/100mL ネオク),オザグレルナトリウム(40・80 ジェイドルフ)

適応

1くも膜下出血術後の脳血管攣縮及びこれに伴う脳虚血症状の改善

2脳血栓症(急性期)に伴う運動障害の改善

用法

11日80mg 適当量の電解質液または糖液で希釈し24時間かけて持続静注(増減) ►電解質液又は糖液に溶解して使用 ►くも膜下出血術後早期に開始し,2週間持続することが望ましい 21回80mg 適当量の電解質液または糖液で希釈し2時間かけて1日朝夕2回の持続静注(増減) ►約2週間継続

禁忌

1)出血状態:出血性脳梗塞,硬膜外出血,脳内出血又は原発性脳室内出血を合併(出血助長)

2)重篤な意識障害を伴う大梗塞,脳塞栓症(出血性脳梗塞)

3)過敏症

注意

〈基本〉投与により出血性脳梗塞,硬膜外出血,脳内出血を助長する可能性→救急処置の準備.又,臨床症状及びコンピュータ断層撮影による観察を十分に行い,出血が認められたら直ちに中止し適切な処置 〈適用上〉

配合Caを含む輸液で溶解すると白濁→Caを含む輸液(リンゲル液等)を希釈に用いる時は本剤80mgあたり300mL以上の輸液で希釈

患者背景

〈合併・既往〉

①脳塞栓症の恐れのある患者:心房細動,心筋梗塞,心臓弁膜疾患,感染性心内膜炎及び瞬時完成型の神経症状を呈する患者(出血性脳梗塞が発現しやすい→治療上やむを得ないと判断される場合を除き投与しない)

②出血している患者:消化管出血,皮下出血等(出血助長)

③出血の可能性のある患者:脳出血の既往歴,重症高血圧,重症糖尿病,血小板減少等(出血助長)

〈妊婦〉有益のみ 〈授乳婦〉有益性を考慮して継続又は中止 〈小児〉臨床試験は未実施 〈高齢〉慎重に

相互

〈併用注意〉抗血小板薬(チクロピジン,アスピリン等),血栓溶解薬(ウロキナーゼ,アルテプラーゼ等),抗凝血薬(ヘパリン,ワルファリン,アルガトロバン等):出血傾向増強→減量等用量調節(本剤は血小板凝集能を抑制するため,類似作用を持つ薬剤と併用すると,出血傾向

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