診療支援
薬剤

アルガトロバン水和物新様式
2199
argatroban hydrate
スロンノンHI SlonnonHI(アルフレッサ)
ノバスタンHI Novastan(田辺三菱)
 :10mg/2mL/A
アルガトロバン(10 各社,シリ10 ニプロ),アルガトロバンHI(10 シオノ)

適応

1発症後48時間以内の脳血栓症急性期(ラクネを除く)に伴う神経症候(運動麻痺),日常生活動作(歩行,起立,坐位保持,食事)の改善

2慢性動脈閉塞症(バージャー病・閉塞性動脈硬化症)における四肢潰瘍,安静時疼痛並びに冷感の改善

3以下の患者における血液体外循環時の灌流血液の凝固防止(血液透析):先天性アンチトロンビンⅢ欠乏患者,アンチトロンビンⅢ低下を伴う患者(アンチトロンビンⅢが正常の70%以下に低下し,かつ,ヘパリンNa,ヘパリンCaの使用では体外循環路内の凝血(残血)が改善しないと判断されたもの)・ヘパリン起因性血小板減少症(HIT)Ⅱ型患者

4ヘパリン起因性血小板減少症(HIT)Ⅱ型(発症リスクのある場合を含む)における経皮的冠インターベンション施行時の血液の凝固防止

5ヘパリン起因性血小板減少症(HIT)Ⅱ型における血栓症の発症抑制

注意

1)血液体外循環時に使用する場合,播種性血管内凝固症候群(DIC)に伴うアンチトロンビンⅢ低下患者では,血液体外循環時に投与した経験がないので投与しないことが望ましい

2)4HITⅡ型の患者のうち,脳塞栓又は脳塞栓の恐れのある患者に対しては,治療上の有益性と出血性脳梗塞等の危険性を十分に勘案し適応を検討

3)4播種性血管内凝固症候群(DIC)に対する本剤の有用性は確認されていない.基礎疾患,合併症等を十分に確認し,鑑別を行う

用法

1はじめの2日間:60mg/日 輸液で希釈し24時間点滴静注 その後5日間:1回10mg 朝夕2回 1回3時間かけて点滴静注(増減) 21回10mg 1日2回 輸液で希釈し,1回2~3時間かけて点滴静注(増減) 3体外循環開始時10mg回路内,開始後は25mg/時 ►凝固時間の延長,回路内凝血(残血),透析効率,透析終了時の止血状況等を指標に患者毎の投与量を決定(目安は5~40mg/時)(増減) 4適当量の輸液で希釈し

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