適応
1先天性アンチトロンビン欠乏に基づく血栓形成傾向
2アンチトロンビン低下を伴う播種性血管内凝固症候群(DIC)
注意2
1)アンチトロンビン活性が正常の70%以下に低下した場合に使用
2)緊急措置以外の治療に使用する場合にあたっては,アンチトロンビン活性が正常の70%以下に低下している場合においても投与が医療上必要であると判断されたときに使用
用法
本剤を添付の注射用水で溶解し,緩徐に静注もしくは点滴静注 11日1回24~72国際単位/kgを投与 21日1回36国際単位/kgを投与(適宜増減) 1日量として72国際単位/kgを超えない 注意
①血液凝固能検査等の出血管理を十分行いつつ使用
②用量変更時には,アンチトロンビン活性を確認することが望ましい
③少なくとも2日以上使用してその効果を判定し,使用の継続を判断する
2ヘパリンを併用の際は,通常ヘパリン10,000IUを1日持続点滴することが適当と考えられるが,臨床症状により適宜増減.但し,ヘパリンの投与は500IU/時を超えない
禁忌
本剤の成分に対しショックの既往歴
注意
〈適用上〉
①調製時
a)添付の溶解液を用いて溶解.溶解液全量を加えた後,静かに円を描くように回して溶解(激しく振盪しない)
b)原則として,他剤との混合注射回避
c)溶解後はできるだけ速やかに使用
d)使用後の残液は細菌汚染の恐れがあるので使用禁
②投与時
a)沈殿の認められるもの又は混濁しているものは投与禁
b)溶解した液をシリコンオイルが塗布されているシリンジで採取した場合,浮遊物が発生の恐れ.投与前に薬液中に浮遊物がないか確認.浮遊物が認められた場合には投与禁
〈取扱上〉〔記録の保存〕血漿分画製剤共通事項→ 2.記録の保存参照(血液製剤代替医薬品のため)
患者背景
〈合併・既往〉
①本剤の成分又はハムスター細胞由来の生物学的製剤に対し過敏症の既往歴
②他のアンチトロンビン製剤に対し過敏症の既