診療支援
薬剤

エナロデュスタット新様式
3999
enarodustat
エナロイ Enaroy(JT)
 :2・4mg

適応

腎性貧血 注意赤血球造血刺激因子製剤で未治療の場合の投与開始の目安は,保存期慢性腎臓病患者及び腹膜透析患者ではHb濃度で11g/dL未満,血液透析患者ではHb濃度で10g/dL未満とする

用法

〔保存期慢性腎臓病患者及び腹膜透析患者〕1回2mgを開始用量とし,1日1回食前又は就寝前に経口.以後は状態に応じて投与量を適宜増減 1日最大1回8mg 〔血液透析患者〕1回4mgを開始用量とし,1日1回食前又は就寝前に経口.以後は状態に応じて投与量を適宜増減 1日最大1回8mg 注意

①用量調節が必要な際には次を参考に1段階ずつ投与量を増減

a)1段階:1mg

b)2段階:2mg

c)3段階:4mg

d)4段階:6mg

e)5段階:8mg

②増量の際の間隔は4週間以上とする

③休薬の際には,休薬前より少なくとも1段階低い用量で投与を再開

!警告

‍ 投与中に脳梗塞,心筋梗塞,肺塞栓等の重篤な血栓塞栓症が現れ,死亡の恐れがある.投与開始前に,脳梗塞,心筋梗塞,肺塞栓等の合併症及び既往歴の有無等を含めた血栓塞栓症のリスクを評価した上で,投与の可否を慎重に判断する.又投与中は状態を十分に観察し,血栓塞栓症が疑われる徴候や症状の発現に注意.血栓塞栓症が疑われる症状が現れた際には速やかに医療機関を受診するよう指導

禁忌

1)過敏症

2)妊婦・妊娠

注意

〈基本〉

①投与開始後,Hb濃度が目標範囲で安定するまでは,2週に1回程度Hb濃度を確認

②投与中はHb濃度等を4週に1回程度確認し,必要以上の造血作用が現れないよう十分注意.赤血球造血刺激因子製剤の臨床試験で,Hb濃度の目標値を高く設定した場合に死亡,心血管系障害及び脳卒中の発現頻度が高くなったとの報告

③Hb濃度が4週以内に2.0g/dLを超える等,急激に上昇の際は速やかに減量又は休薬等,適切な処置

④保存期慢性腎臓病及び腹膜透析患者で赤血球造血刺激因子製剤から本剤への切替え後

関連リンク

この記事は医学書院IDユーザー(会員)限定です。登録すると続きをお読みいただけます。

ログイン
icon up
あなたは医療従事者ですか?