診療支援
薬剤

ルストロンボパグ新様式
3399
lusutrombopag
ムルプレタ Mulpleta(塩野義)
 :3mg

適応

待機的な観血的手技を予定している慢性肝疾患患者における血小板減少症の改善 注意

1)血小板数等の臨床検査値及び臨床症状,観血的手技の種類からみて出血リスクが高いと考えられる場合に使用.尚,臨床試験では血小板数5万/μL未満の患者が対象

2)開腹,開脚,開心,開頭又は臓器切除を伴う観血的手技の場合は,本剤の投与を避ける(有効性及び安全性は未確立)

用法

3mgを1日1回,7日間経口 注意

①投与中は血小板数に留意し,少なくとも,本剤の投与開始から5日後を目安に1回は血小板数を測定し,それ以降も測定した血小板数を考慮し,必要に応じて血小板数を測定.血小板数が5万/μL以上となり,かつ本剤投与開始前から2万/μL以上増加した場合は,中止等処置

②投与は,観血的手技の施行予定日の8~13日前を目安に開始

③再投与した場合の有効性及び安全性は未検討.特に,血小板数が投与開始前の値に復帰していない患者では他の治療法を選択

禁忌

1)過敏症

2)重度の肝機能障害(Child-Pugh分類C)(血中濃度上昇.又,臨床試験での使用経験はない)

注意

〈基本〉

①投与しても,観血的手技の実施に際し十分な血小板数の増加が得られない場合があるため,必要に応じて血小板輸血の準備等,適切な措置

②血小板数が正常範囲以下であっても血栓症が報告→観察を十分に行い,血小板数にかかわらず血栓症の発現に注意

③観血的手技後に血栓症を発現した症例が報告→投与開始後は観察を十分に行う

④投与終了又は中止後に血小板数が本剤投与開始前の値に復帰するため,易出血性となる可能性を考慮して観察を十分に行い,必要に応じて適切な処置

〈その他〉

①海外臨床試験で,慢性特発性血小板減少性紫斑病(承認外)に対し長期使用した際に,骨髄レチクリン線維症が認められたとの報告

②トロンボポエチン受容体作動薬は,既存の骨髄異形成症候群等の血液悪性腫瘍を進行させる可能性

患者背景

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