適応
2歳以上で肺炎球菌による重篤疾患に罹患する危険が高い以下のような個人及び患者
1脾摘患者における肺炎球菌による感染症の発症予防(保険給付対象)
2肺炎球菌による感染症の予防
a)鎌状赤血球疾患,或いはその他の原因で脾機能不全である患者
b)心・呼吸器の慢性疾患,腎不全,肝機能障害,糖尿病,慢性髄液漏等の基礎疾患のある患者
c)高齢者
d)免疫抑制作用のある治療が予定されている者で治療開始まで少なくとも14日以上の余裕のある患者
用法
1回0.5mL 筋注・皮下注 注意医師が必要と認めた場合は他のワクチンと同時接種可
禁忌
〈接種不適当者〉
1)2歳未満(含有される莢膜型抗原の一部に対して十分応答しない,又安全性も未確立なので投与不可)
2)明らかな発熱
3)重篤な急性疾患にかかっていることが明らか
4)本剤の成分によりアナフィラキシーの既往
5)予防接種を行うことが不適当な状態
注意
〈基本〉
①「予防接種実施規則」及び「定期接種実施要領」に準拠して使用
②接種前に必ず問診,検温及び診察(視診,聴診等)によって健康状態を調べる
➌接種当日は過激な運動は避け,接種部位を清潔に保ち,又接種後の健康監視に留意し,局所の異常反応や体調の変化,更に高熱,痙攣等の異常な症状を呈した場合は,速やかに医師の診察を受けるように知らせる
④過去5年以内に多価肺炎球菌莢膜ポリサッカライドワクチンを接種された場合,本剤の接種により注射部位の疼痛,紅斑,硬結等の副反応が初回接種よりも頻度が高く,程度が強く発現すると報告.再接種を行う場合は,必要性を慎重に考慮し,前回接種から十分な間隔を確保
〈適用上〉
①接種時
a)接種用器具は滅菌されたディスポーザブル品を使用
b)室温になってから使用
c)他剤との混合接種不可
d)針を時計回りにシリンジにねじ込みしっかり固定して用法・用量に従い全量を投与
e)注射針の先端が血管内に入っていないことを確認
f)1人