診療支援
薬剤

乾燥ジフテリアウマ抗毒素新様式E
633
乾燥ジフテリア抗毒素 diphtheria antitoxin(KMB)  633
 :5,000単位以上/V

適応

ジフテリアの治療

用法

1Vを注射用水10mLで溶解して使用.なるべく早期に次の量を数回に分けて筋注(皮下注)又は静注,又は生食液に希釈して点滴静注 軽症:5,000~10,000単位(10~20mL) 中等症:10,000~20,000単位(20~40mL) 重症又は悪性:20,000~50,000単位(40~100mL) 喉頭ジフテリア:10,000~30,000単位(20~60mL) 鼻ジフテリア:5,000~8,000単位(10~16mL) ►症状が改善しない時は5,000~10,000単位(10~20mL)を追加 注意

①ウマ血清過敏症試験を行い,反応陰性あるいは軽微の場合は本剤の1mLを皮下に注射して30分間反応を観察し,異常のない場合に所要量を以下のとおり注射

②筋肉内(皮下)又は静脈内に注射する場合にはゆっくり時間をかけて注射.ショックは5~10分の間に発現することが多いが30分後まで血圧を測定.著しい血圧降下が起こったら直ちにアドレナリンの注射等,適切な処置

③点滴静注する場合は生理食塩液等で10~20倍に希釈して1~2mL/分位の速さで注射.血圧測定その他の観察を継続

注意

〈基本〉

①投与により血清病(ショック,アナフィラキシー及びその他の過敏症)が現れることがあるため,使用前に必ず次の事項について問診

a)以前にウマ血清の注射を受けたことの有無及びその際の異常の有無

b)薬剤アレルギーの有無

c)蕁麻疹の既往歴の有無

d)アトピー性素因の既往歴及び家族歴の有無

②問診終了後,ウマ血清過敏症試験を実施

③本剤の使用にあたってはあらかじめ血清病に備えて,アドレナリン,抗ヒスタミン剤,副腎皮質ステロイド剤,リンゲル液及び血圧計等の準備をしておく

〈適用上〉

投与前(ウマ血清過敏症試験)

a)ウマ血清過敏症試験:添付の溶剤で溶解後,更に生食液で約10倍に希釈し,下記の1,2のいずれかの

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