乾燥まむしウマ抗毒素《乾燥まむし抗毒素》

適応

まむし咬傷の治療

用法

添付溶剤20mLで溶解し，なるべく早期に6,000単位(20mL)を咬傷局所を避けた筋肉内(皮下)又は静脈内に注射，又は生食液等で希釈して点滴静注．症状が軽減しない時には2～3時間後に3,000～6,000単位(10～20mL)を追加　注意ウマ血清過敏症試験を行い，反応陰性あるいは軽微の場合は，1mLを皮下に注射して30分間反応を観察し，異常のない場合に所要量を以下の通り投与

①筋注(皮下注)又は静注：ゆっくり時間をかけて投与．ショックは5～10分の間に発現が多いが，更に30分後まで血圧を測定．著しい血圧低下時は直ちにエピネフリンの注射等，適切な処置

②点滴静注：生食液等で10～20倍に希釈して1～2mL/分くらいで投与．血圧測定その他観察を継続

禁忌

〈原則禁忌〉ウマ血清に対しショック，アナフィラキシー(血圧降下，喉頭浮腫，呼吸困難等)及びその他の過敏症の既往(但し本剤が必要の場合は，ウマ血清過敏症試験及び除感作処置を行う)

注意

〈基本〉

①血清病(ショック，アナフィラキシー及びその他の過敏症)が現れることがあるため使用前に次の問診

a)以前にウマ血清の注射を受けたことの有無及びその際の異常の有無

b)薬剤アレルギーの有無

c)蕁麻疹の既往歴の有無

d)アトピー性素因の既往歴及び家族歴の有無

②問診終了後，ウマ血清過敏症試験を行う

③予め血清病に備えてエピネフリン，抗ヒスタミン薬，副腎皮質ステロイド剤，リンゲル液及び血圧計等の準備

〈適用上〉

①投与前(ウマ血清過敏症試験)

a)ウマ血清過敏症試験：添付の溶剤で溶解後，更に生食液で約10倍に希釈し，下記の1，2のいずれかの試験を行う．この試験においてもショック，アナフィラキシーが現れることがあるので慎重に試験を行い，異常の際は適切な処置．尚，抗毒素治療の既往歴又は高度の過敏症の者への使用は危険であるが，やむを得ず使用するときは除