診療支援
薬剤

乾燥はぶウマ抗毒素新様式
6331
乾燥はぶ抗毒素(KMB)
 :抗致死価,抗出血Ⅰ価それぞれ6,000単位/V

適応

はぶ咬傷の治療

用法

注射用水20mLで完全に溶解し,なるべく早期に約6,000単位(約20mL)を咬傷局所を避け,筋注(皮下注)又は静注か,生食液等で希釈して点滴静注.尚,症状が軽減しない時は2~3時間後に3,000~6,000単位(10~20mL)を追加 注意

①ウマ血清過敏症試験を行い,反応陰性あるいは軽微の場合は本剤の1mLを皮下に注射して30分間反応を観察し,異常のない場合に所要量を以下のとおり注射

a)筋肉内(皮下)又は静脈内に注射する場合にはゆっくり時間をかけて注射.ショックは5~10分の間に発現することが多いが30分後まで血圧を測定.著しい血圧降下が起こったら直ちにアドレナリンの注射等,適切な処置

b)点滴静注する場合は生理食塩液等で10~20倍に希釈して1~2mL/分位の速さで注射.血圧測定その他の観察を継続

注意

〈基本〉

①投与により血清病(ショック,アナフィラキシー及びその他の過敏症)が現れることがあるため,使用前に必ず次の事項について問診

a)以前にウマ血清の注射を受けたことの有無及びその際の異常の有無

b)薬剤アレルギーの有無

c)蕁麻疹の既往歴の有無

d)アトピー性素因の既往歴及び家族歴の有無

②問診終了後,ウマ血清過敏症試験を実施

③本剤の使用にあたってはあらかじめ血清病に備えて,アドレナリン,抗ヒスタミン剤,副腎皮質ステロイド剤,リンゲル液及び血圧計等の準備をしておく

〈適用上〉

投与前(ウマ血清過敏症試験)

a)ウマ血清過敏症試験:添付の溶剤で溶解後,更に生食液で約10倍に希釈し,下記の1,2のいずれかの試験を行う.この試験においてもショック,アナフィラキシーが現れることがあるので慎重に試験を行い,異常の際は適切な処置.尚,抗毒素治療の既往歴又は高度の過敏症の者への使用は危険であるが,やむを得ず使用するときは除感作処置を行う

1.皮内試験法:10倍希釈液0.1mLを皮

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