適応
破傷風の予防
用法
〔初回免疫〕1回0.5mLを2回 3~8週間隔 筋注・皮下注 〔追加免疫〕初回免疫後6カ月以上の間隔をおいて(標準として初回免疫終了後12~18カ月の間に)0.5mLを1回 筋注・皮下注 ►初回免疫のとき副反応の強かった者には適宜減量.以後の接種量もこれに準ずる 注意
①接種対象者・接種時期
a)初回免疫と追加免疫を完了した者には,数年毎に再追加免疫として1回0.5mLを筋注・皮下注.尚,再追加免疫の接種間隔は職業,スポーツ等の実施状況を考慮
b)初回免疫,追加免疫,又は再追加免疫を受けた者で,破傷風感染のおそれのある負傷を受けたときは直ちに1回0.5mLを筋注・皮下注
②同時接種:医師が必要と認めた場合は他のワクチンと同時接種可
禁忌
〈接種不適当者〉
1)明らかな発熱
2)重篤な急性疾患にかかっていることが明らか
3)本剤の成分によってアナフィラキシーの既往
4)予防接種を行うことが不適当な状態
注意
〈基本〉
①「予防接種実施規則」及び「定期接種実施要領」に準拠して使用
②接種前に必ず問診,検温及び診察(視診,聴診等)によって健康状態を調べる
➌接種当日は過激な運動は避け,接種部位を清潔に保ち,接種後の健康監視に留意し,局所の異常反応や体調の変化,更に高熱,痙攣等の異常を呈した場合は,速やかに医師の診察を受けるよう指導
〈適用上〉
①接種時
a)接種用器具は,滅菌されたディスポーザブル品を使用し被接種者ごとに取り換える
b)室温になってから,必ず振り混ぜ均等にして使用.沈降しやすいので,吸引に際してはその都度よく振り混ぜる
c)他のワクチンとの混合接種不可
d)消毒した後,所要量を吸引する.雑菌が混入しないよう注意.又,栓を取り外し或いは他の容器に移し使用しない
e)注射針の先端が血管内に入っていないことを確認
f)保存剤を含有していないので,一度注射針をさし込むと容器内の無菌性が保持できない