適応
アルコール依存症患者における断酒維持の補助 注意
1)アルコール依存症の診断は,国際疾病分類等の適切な診断基準に基づき慎重に実施し,基準を満たす場合にのみ使用
2)心理社会的治療と併用
3)断酒の意志がある患者にのみ使用
4)離脱症状がみられる患者では,離脱症状に対する治療を終了してから使用(本剤は離脱症状の治療剤ではない)
用法
1回666mgを1日3回 食後 注意
➊吸収は食事の影響を受けやすく,有効性及び安全性は食後投与により確認→食後に服用するよう指導(空腹時に投与すると食後投与と比較して血中濃度が上昇)
②投与期間は原則として24週間.治療上の有益性が認められる場合にのみ投与期間を延長できるが,定期的に本剤の投与継続の要否について検討し,漫然と投与しない(国内臨床試験では,24週間の投与による有効性及び安全性が確認)
禁忌
1)過敏症
2)高度の腎障害
注意
〈基本〉
①アルコール依存症の治療に対して十分な知識・経験を持つ医師のもとで投与
②因果関係は不明だが,自殺念慮,自殺企図等が報告→投与の際には状態を十分に観察すると共に,関連する症状発現時には,投与中止等処置
➌患者及びその家族等に自殺念慮,自殺企図等の行動の変化が現れることのリスク等について十分説明し,医師と緊密に連絡を取り合うよう指導
〈適用上〉
➊腸溶性のフィルムコーティング錠のため,噛んだり割ったり砕いたりせずにそのまま服用するよう指導
患者背景
〈合併・既往〉自殺念慮又は自殺企図の既往,自殺念慮のある患者(自殺念慮,自殺企図が現れることがある) 〈腎〉
①重度の腎機能障害:禁忌(排泄遅延により高い血中濃度が持続)
②中等度の腎機能障害:減量を考慮するとともに慎重投与(排泄遅延により血中濃度が上昇)
③軽度の腎機能障害(排泄遅延により血中濃度が上昇)
〈肝〉重度の肝機能障害:臨床試験は未実施
〈妊婦〉妊B2有益のみ 〈授乳婦〉有益性を考慮して継