タダラフィル《シアリス》 | 医学書院

適応

勃起不全(満足な性行為を行うに十分な勃起とその維持ができない患者)　注意

1)投与に際しては，勃起不全及びその基礎疾患の診断のため，既往歴の調査や諸検査を行い，客観的な診断に基づき臨床上治療が必要とされる患者に限定

2)催淫剤又は性欲増進剤ではない

用法

1日1回10mgを性行為の約1時間前に経口　►10mgで十分な効果が得られず，忍容性が良好と判断された器質性又は混合型勃起不全患者には20mgに増量可　►軽度又は中等度の肝障害では10mgを超えない　►いずれの場合も1日1回とし，投与間隔は24時間以上　►中等度又は重度の腎障害では5mgから開始し投与間隔は24時間以上　►中等度の腎障害では最高用量は10mgを超えないこととし，10mgでは投与間隔を48時間以上．重度の腎障害では5mgを超えない　注意CYP3A4を強く阻害する薬剤を投与中の患者では，本剤の血漿中濃度が上昇することが認められているので，低用量(5mg)から開始し，投与間隔を十分にあける(10mgを投与する場合は投与間隔を48時間以上)など注意して投与．尚，投与量は10mgを超えない

!警告

1)硝酸剤又は一酸化窒素(NO)供与剤(ニトログリセリン，亜硝酸アミル，硝酸イソソルビド等)との併用により降圧作用が増強し，過度に血圧を下降→投与前にそれらの薬剤が投与されていないことを十分確認し，投与中及び投与後においても投与されないよう十分注意

2)死亡例を含む心筋梗塞等の重篤な心血管系等の有害事象が報告→投与の前に心血管系障害の有無等を十分確認

禁忌

1)過敏症

2)硝酸剤又は一酸化窒素(NO)供与剤を投与中

3)可溶性グアニル酸シクラーゼ(sGC)刺激剤(リオシグアト)を投与中

4)心血管系障害を有する等性行為が不適当と考えられる患者

5)不安定狭心症又は性交中に狭心症を発現したことのある患者

6)コントロール不良の不整脈，低血圧(＜90