診療支援
薬剤

ジアゾキシド新様式E
3999
diazoxide
ジアゾキシド Diazoxide(オーファン)
 カプセル:25mg

適応

高インスリン血性低血糖症 注意

1)日本小児内分泌学会の診断と治療ガイドライン等を参考に,高インスリン血性低血糖症と確定診断が行われた場合にのみ投与

2)重症低血糖によって引き起こされる中枢神経症状に対する有効性は認められていない

用法

〔1歳以上の幼小児及び成人〕1日3~8mg/kgを分2~3,8或いは12時間毎に経口.但し,投与開始時は1日3~5mg/kgを分2~3 〔1歳未満の乳児〕1日8~15mg/kgを分2~3,8或いは12時間毎に経口.但し,投与開始時は1日5~10mg/kgを分2~3 ►血糖値に応じて増減 ►1日最大投与量は20mg/kgまで 注意

①用量は,低血糖状態の重症度,血糖値及び臨床症状に基づき,最も少ない用量で効果が認められるよう,個別に調整

②乳幼児においては,正確な用量を投与するよう特に注意

禁忌

過敏症(本剤,サイアザイド系利尿剤)

注意

〈基本〉

①開始にあたり臨床的に注意深く観察し,投与開始後は状態が十分に安定するまで,臨床症状及び血糖値を慎重にモニタリング.通常は投与開始後数日で血糖値が安定

②2~3週間治療を続けても効果ない場合には中止

③治療により低血糖症が改善し,その後再燃ない場合は,一過性高インスリン血性低血糖症の可能性→本剤による治療の中止を考慮

④長期的投与の際は血糖,尿糖及び尿ケトン値を定期的に検査

⑤血小板減少等の報告→投与の際は,造血系に及ぼす影響に留意.血液検査を行うなど観察を十分に

患者背景

〈合併・既往〉

①心予備能が低下(うっ血性心不全)

②高尿酸血症・痛風又はその既往歴(血中尿酸値の上昇により症状が悪化)

〈腎〉減量を考慮するとともに血清電解質をモニタリング(血漿中半減期が延長し,副作用が強く発現.又,本剤は抗利尿作用がある)

〈妊婦〉妊C有益のみ(動物で,分娩遅延,吸収胚数の増加及び奇形が報告.又,胎盤を通過し,胎児の膵臓β細胞で変性を認めたと

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