適応
ファブリー病 注意
1)ファブリー病と確定診断された患者にのみ使用
2)国内における第2相試験及び海外における第3相臨床試験では組織中のGL-3除去効果を確認.しかし臨床症状の改善効果については未確立
用法
1回1mg/kgを隔週,点滴静注 注意注射用水で溶解し生食液で希釈した後に投与.infusion reaction発現の恐れ→初回投与速度は0.25mg/分(15mg/時)以下.忍容性確認の際は,徐々に速めてもよい
!警告
重篤なアナフィラキシーが発現する可能性→緊急時に十分対応のできる準備をした上で投与を開始し,投与終了後も十分観察.又,重篤なinfusion reactionが発現した場合には,中止し,適切な処置
禁忌
本剤の成分又はα-ガラクトシダーゼ製剤に対するアナフィラキシーショックの既往歴
注意
〈基本〉
①蛋白質製剤であるため,アナフィラキシーショックの可能性は否定できない→観察を十分に行い,異常の際は中止し,適切な処置.又,緊急処置をとれる準備
②投与によりinfusion reaction(IR)発現の可能性→次回投与に際しては以下を参考
a)軽度~中等度のIRの初回又は再発:〈前投薬〉投与開始1時間前:抗ヒスタミン薬,解熱鎮痛薬/抗炎症薬
b)重度のIRの初回又は再発:〈前投薬〉投与開始約12時間,6時間及び1時間前:副腎皮質ホルモン剤,投与開始1時間前:抗ヒスタミン薬,解熱鎮痛薬/抗炎症薬
c)投与速度:a)b)ともに,0.15mg/分より開始し,異常なければ徐々に0.25mg/分まで上げる
③infusion reaction発現の予測に定期的にアガルシダーゼベータ(遺伝子組換え)に対するIgG抗体検査が望ましい.投与により大部分の患者でIgG抗体産生が予想され,そのような患者は発現し易いと考えられる
〈適用上〉
①調製時
a)溶解約30分前には室温に戻す.35mg製剤は注射