適応
1肺動脈性肺高血圧症
2外科的治療不適応又は外科的治療後に残存・再発した慢性血栓塞栓性肺高血圧症
注意
1)使用にあたっては,最新の治療ガイドラインを参考に投与の要否を検討
2)2WHO機能分類クラスⅠ及びⅣにおける有効性及び安全性は未確立
用法
1回0.2mgを1日2回食後経口から開始.忍容性を確認しながら7日以上の間隔で1回量として0.2mgずつ最大耐用量まで増量して維持用量を決定.尚,最高用量は1回1.6mgとし,いずれの用量も1日2回食後に経口 注意
①投与初期に頭痛,下痢等の副作用が多く報告されている為,状態を十分観察しながら慎重に用量の漸増
②忍容性に問題があり減量する場合は原則として1回0.2mgずつ漸減.減量後に再増量する場合は再増量までに8日以上の間隔をあけ忍容性を確認しながら漸増
③3日以上投与を中断した場合,再開時には中断前より低い用量からの投与を考慮
④投与を中止する場合は,症状の増悪に留意しながら漸減
⑤中等度の肝障害には1日1回に減量して開始し,投与間隔や増量間隔の延長,最高用量の減量を考慮
禁忌
1)過敏症
2)重度の肝障害
3)肺静脈閉塞性疾患を有する肺高血圧症(本剤の血管拡張作用により肺水腫を誘発)
注意
〈基本〉
①肺動脈性肺高血圧症又は慢性血栓塞栓性肺高血圧症の治療に十分な知識及び経験を有する医師の下で使用
②投与により肺水腫の徴候がみられた場合は肺静脈閉塞性疾患の可能性を考慮.肺静脈閉塞性疾患が疑われた場合には投与中止
③血管拡張作用を有する為,投与に際しては血管拡張作用により患者が有害な影響を受ける可能性がある状態(降圧剤投与中,安静時低血圧,血液量減少,重度の左室流出路閉塞,自律神経機能障害等)にあるのかを十分検討
④甲状腺機能異常が現れることがあるので,本剤投与中は必要に応じて甲状腺機能検査を実施するなど観察
➎意識障害等→運転注意
患者背景
〈合併・既往〉
①低血圧(血管