診療支援
薬剤

ナルフラフィン塩酸塩新様式運転×
119
nalfurafine hydrochloride
レミッチ Remitch(東レ)
 カプセル:2.5μg OD錠:2.5μg
ナルフラフィン塩酸塩(2.5μg OD錠2.5μg 各社,ODフィルム2.5μg ニプロ)

適応

次の患者における瘙痒症の改善(既存治療で効果不十分な場合に限る)

1透析患者

2慢性肝疾患

用法

1日1回2.5μg 夕食後又は就寝前経口 ►尚,症状に応じ増量可:1日1回5μgを限度とする 注意

1血液透析患者:本剤の投与から血液透析開始までは十分な間隔をあける(本剤は血液透析で除去→本剤服用から血液透析までの時間が短い場合,本剤の血中濃度低下の可能性)

1腹膜透析患者:本剤の投与から透析液交換までは十分な間隔をあける(本剤服用から透析液交換までの時間が短い場合,本剤の血中濃度が低下する可能性)

21日1回2.5μgから開始し,効果不十分な場合に1日1回5μgへの増量を検討

禁忌

過敏症

注意

〈基本〉

①重度(Child-Pugh分類C)の肝障害のある患者にはリスク・ベネフィットを勘案し,投与中は患者の状態を十分に観察

➋眠気,めまい等→運転不可

③効果が認められない際は,漫然と長期にわたり投与しないよう注意

④プロラクチン値上昇等の内分泌機能異常→適宜検査の実施が望ましい

患者背景

〈腎〉2血中濃度上昇の恐れ 〈肝〉〔共通〕重度(Child-Pugh分類グレードC)の肝障害の臨床試験は未実施 1中等度(Child-Pugh分類B)の肝障害で血中濃度上昇の恐れ

〈妊婦〉非推奨(動物で胎盤通過,生存胎児数の減少,出産率の低下及び出生児体重の減少が報告) 〈授乳婦〉有益性を考慮して継続又は中止(動物で移行) 〈小児〉臨床試験は未実施 〈高齢〉慎重に

相互

〈併用注意〉主としてCYP3A4によって代謝 

1)CYP3A4阻害作用のある薬剤等:アゾール系抗真菌薬(イトラコナゾール等),ミデカマイシン,リトナビル,シクロスポリン,ニフェジピン,シメチジン,グレープフルーツジュース等:代謝が阻害され,血漿中濃度上昇の可能性→併用の開始,用量の変更並びに中止時には,状態を十分に観察等注意

2)睡眠薬,抗不安薬,抗うつ

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