適応
後天性血栓性血小板減少性紫斑病
用法
成人・小児(12歳以上かつ体重40kg以上)投与初日は血漿交換前に10mgを静注し,血漿交換終了後に10mgを皮下注.その後の血漿交換期間中は,血漿交換終了後に1日1回10mgを皮下注.血漿交換期間後は1日1回10mgを30日間皮下注.尚,患者の状態に応じ,血漿交換期間後30日間を超えて投与継続可 注意
①診療ガイドライン等の最新の情報を参考に血漿交換及び適切な免疫抑制薬による標準療法と併用
②可能な限り血漿交換療法の開始と同時期に治療開始.初回投与は血漿交換開始の15分前までに完了
③血漿交換期間に投与を忘れた場合は,気付いた時点で速やかに投与.尚血漿交換期間後に投与を忘れた場合には,投与予定時刻から12時間以内であれば投与可.12時間を超えた場合は投与を1回省略し,通常の投与スケジュールに従い次回分から投与
④血漿交換期間後30日間終了時点で,適応疾患の症状又は徴候(ADAMTS13活性の低下持続等)が認められる場合は,免疫抑制療法の最適化を実施の上,当該疾患の症状又は徴候(ADAMTS13活性の低下持続等)の消失まで投与継続可.但し投与期間は症例毎の適応疾患の再発及び出血リスクを考慮して決定し,血漿交換期間後30日間を超えて投与する場合は4週間までを目安として漫然と投与を継続しない
⑤投与期間中に2回以上適応疾患の再発が認められた場合は,2回目の再発に対する再投与は行わず中止
!警告
出血が発現し,重篤な出血の場合には死亡の恐れ.出血の危険性を考慮し,投与の適否を慎重に判断
禁忌
1)過敏症
2)臨床的に重大な活動性の出血を呈する(出血を助長)
注意
〈基本〉
①本剤は出血の危険性を増大.生命を脅かす致死的な出血を含む大出血が報告.出血等の徴候を注意深く観察.臨床的に重大な出血発現の際は投与を中断し,必要に応じて血液専門医とも相談の上,迅速に止血作用を