適応
1褐色細胞腫の手術前・手術中の血圧調整
2褐色細胞腫の診断
注意褐色細胞腫の診断に当たっては,まず尿中又は血漿中のカテコラミン等の測定.これらによって褐色細胞腫が診断されたら,フェントラミン試験は行う必要がない
用法
1手術前:5mg(1mL)静注又は筋注 小児1mg(0.2mL)静注又は筋注(増減) 手術中:血圧の状態から判断して,1~5mg(0.2~1mL)を適時静注(増減) 25mg(1mL)静注又は筋注 小児1mg(0.2mL)静注又は3mg(0.6mL)筋注 注意2
①鎮静薬,鎮痛薬等全ての投薬を,フェントラミン試験の少なくとも24時間前,できれば48~72時間前に中止.降圧薬が投与されている場合には,投与前の血圧値に戻ってから試験を実施.本試験を正常血圧の患者で実施する意味はない
②静注の場合は以下の手技に従う
a)患者を仰臥,安静にし,血圧を安定させる
b)静脈内に注射針を刺入し,穿刺に