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GLBehçet病(ベーチェット病)眼病変診療ガイドライン(2012)
治療のポイント
・眼炎症発作時の消炎治療と寛解期の眼発作抑制治療に分類される.
・前眼部の炎症に対しては副腎皮質ステロイドと散瞳薬の点眼療法を行う.
・後眼部,特に眼底後極部に炎症発作を生じた場合はトリアムシノロンアセトニドのテノン嚢下注射,ステロイド全身投与,腫瘍壊死因子(TNF:tumor necrosis factor)阻害薬の導入を検討する.
・再発抑制治療としてコルヒチン,免疫抑制薬,TNF阻害薬が用いられる.
◆病態と診断
A病態
・ベーチェット病は皮膚症状,口腔粘膜のアフタ性潰瘍,外陰部潰瘍,ぶどう膜炎の4主症状を呈する全身性炎症性疾患である.
・遺伝的素因としてHLA遺伝子との関連,炎症・免疫に関連した疾患感受性遺伝子が同定されている.
・外的要因としてStreptococcus sanguinisの口腔内感染の関与が推測されている.
B診断
・厚生労働省ベーチェット病診断基準に基づき,眼所見と全身所見から総合的に判断する.
・ベーチェット病で高頻度にみられる眼所見として,再発性の虹彩毛様体,前房蓄膿,びまん性の硝子体混濁,網膜滲出斑,網膜血管からのシダ状の蛍光漏出が挙げられる.
・参考所見としてHLA-A*26とB*5101が挙げられる.
◆治療方針
ベーチェット病におけるぶどう膜炎の治療は,炎症発作時の消炎療法と寛解期の眼発作抑制療法に分かれる.日本ベーチェット病学会の「ベーチェット病診療ガイドライン2020」を参照されたい.
A発作時
1.前眼部の炎症発作
a.軽症~中等症
Px処方例 下記を併用する.
b.重症例
前房蓄膿を認める場合や
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