今日の診療
治療指針

25.鼻アレルギー診療ガイドライン―通年性鼻炎と花粉症―2020年版(改訂第9版)



作成グループ名

 日本耳鼻咽喉科免疫アレルギー学会鼻アレルギー診療ガイドライン作成委員会.

作成時期・改訂予定の有無

 鼻アレルギー診療ガイドライン作成委員会は日本耳鼻咽喉科免疫アレルギー学会の専門医である医育機関,研究機関の指導者などによって構成されている.第1版は日本医科大学耳鼻咽喉科の故・奥田名誉教授らを中心とした,学会から独立した鼻アレルギー診療ガイドライン作成委員会メンバーによって,「鼻アレルギー診療ガイドライン―通年性鼻炎と花粉症(PG-MARJ)」(第1版)が1993年に刊行された.以来,医学,医療,薬学の新知見などをもとに,エビデンスに基づいた改訂が1995年(第2版),1999年(第3版),2002年(第4版),2005年(第5版),2008年(第6版),2013年(第7版),2016年には改訂第8版,そして2020年からは日本耳鼻咽喉科免疫アレルギー学会から改訂第9版が刊行されるに至っている1).その内容はエビデンスの少なかった時代から変化し,国際的ガイドラインであるAllergic Rhinitis and its Impact on Asthma(ARIA)の内容も重視しながら,厚生労働科学研究費補助金事業の補助で第4版はエビデンスも加わった.現在補助はないが,さらに最新エビデンスを収集し,ウェブサイトにエビデンスを載せて内容を充実させている.


準拠したエビデンスの分類,勧告・推奨の分類など

 まず国内外の文献収集を各担当のガイドライン委員が行い,収集した文献をevidence-based Guideline Developmentにて吟味し,採用文献を決めた.これらの文献をデータベースに登録し,登録された文献から課題について包括的な診療エビデンスを作成し,検証した文献について結果を含めた抄録を作成した.論文の抄録フォームおよび評価基準を表1に示した.

 検討

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