好中球減少・無顆粒球症

症状

　突然の高熱，咽頭痛，口内炎，副鼻腔炎，歯肉炎，気管支炎，肛門周囲炎などに合致した感染症状．重症化すると敗血症からショック，DIC，多臓器不全を生じる

可能性

　最も頻度が高いのは抗癌剤治療である．代表的な併用療法では，膀胱癌（シスプラチン薬薬＋ゲムシタビン薬；71％），脳腫瘍（プロカルバジン薬＋ロムスチン；23％），乳癌（ドセタキセル薬＋ドキソルビシン薬薬；76％），大腸癌（5-FU薬＋イリノテカン薬＋ロイコボリ

初出:今日の治療指針2023年版 発行:2023年1月

収載:医学書院 医療情報サービス（2024年5月17日　掲-ID：c23_05034-00_a038b003c004z0002）