適応
狭心症発作の寛解
用法
1回1噴霧(ニトログリセリンとして0.3mg)を舌下.尚,効果不十分の場合は1噴霧を追加投与
禁忌
1)重篤な低血圧又は心原性ショック(血管拡張作用により,更に血圧を低下させ,症状悪化)
2)閉塞隅角緑内障(眼圧を上昇)
3)頭部外傷又は脳出血(頭蓋内圧を上昇)
4)高度な貧血〔血圧低下により貧血症状(めまい,立ちくらみ等)を悪化〕
5)過敏症(硝酸・亜硝酸エステル系薬剤)
6)PDE5阻害作用を有する薬剤(シルデナフィル,バルデナフィル,タダラフィル)又はグアニル酸シクラーゼ刺激作用を有する薬剤(リオシグアト)を投与中
注意
〈基本〉
①過度に使用した場合,急激な血圧低下による意識喪失を起こす為,用法・用量に注意.過度の血圧低下,意識喪失が起こった場合は,下肢の挙上或いは昇圧剤の投与等処置
②起立性低血圧を起こすので注意
➌投与開始時には,他の硝酸・亜硝酸エステル系薬剤と同様に血管拡張作用による頭痛等の副作用が起こり易く,これらの副作用のために注意力,集中力,反射運動能力等の低下→運転不可
〈適用上〉
➊以下の事項について患者に指導
a)火気に近づけて使用しない
b)目など口以外に向けて使用しない
c)高用量を直接肺に吸入した場合は,過度の血行動態の変化に繋がる為,用法・用量を厳守
d)高温では漏洩.夏期の車中,日の当たる場所等では60℃を超えることがあるので放置しない
➋使用に当たっては,十分な効果を得るために正しく使うことが大切
a)オーバーキャップを押し開ける
b)初めて使用する場合は,容器を立てた状態で6~7回空噴霧.又,しばらく(約1ヵ月)使用していない場合,或いは横にしたり逆さまの状態で保管・携帯した場合は,使用前に容器を立てた状態で数回空噴霧をして,十分な薬液が出ることを確認の上,使用
c)噴霧孔を出来るだけ口へ近づける(容器を持つ指があごにつくまで).残量が少なくなると,傾け