適応
NSAIDsの長期投与時にみられる胃潰瘍及び十二指腸潰瘍 注意原則としてNSAIDsを3カ月以上長期投与する必要がある関節炎患者等の胃潰瘍及び十二指腸潰瘍の治療のみに用いる
用法
1回200μg 1日4回 食後及び就寝前(増減) 注意①12週間以上投与しても改善傾向がない場合には,他の療法を考慮 ②NSAIDsと併用可能.NSAIDsでは,消化性潰瘍の患者には投与禁忌となっているが,本剤併用時はこの限りではない.しかし,高齢者等ではNSAIDsによる消化性潰瘍の合併症(穿孔,出血等)の危険性が高いので,併用は経過を十分観察
禁忌
1)妊婦・妊娠
2)過敏症(プロスタグランジン製剤)
注意
〈基本〉投与時にみられる下痢は,通常軽度で一過性であるが,持続する場合→減量等処置.又,Mg含有制酸剤との併用に注意
患者背景
〈合併・既往〉脳血管障害や冠動脈疾患等血圧低下により重篤な合併症を起こす恐れのある患者(類薬PGE1で血圧低下作用が報告) 〈肝〉増悪のおそれ 〈生殖〉妊娠する可能性のある女性:治療上やむを得ないと判断される場合を除き,投与しない.投与する場合は,妊娠中でないことを十分確認.また,患者に次の注意事項について十分説明し,同意を得た後使用 ①子宮収縮作用があり,流産を起こしたとの報告 ②服薬中は避妊すること.又投与中に妊娠が確認された場合,疑われた場合→直ちに中止し主治医に連絡
〈妊婦〉妊X禁忌(子宮収縮作用があり,妊婦で完全又は不完全流産及び子宮出血の報告) 〈授乳婦〉有益性を考慮して継続又は中止 〈小児〉臨床試験は未実施 〈高齢〉慎重に(下痢等の消化器症状の場合は減量又は休薬等)
相互
〈併用注意〉Mg含有制酸剤:下痢が発現し易くなる(本剤は小腸の蠕動運動を亢進させ,水・Naの吸収を阻害し,下痢を生じさせる)
過量投与
〈症状〉鎮静,振戦,痙攣,呼吸困難,腹痛,下痢,発熱,心悸亢進,低血